ツキは最後の一手に取っておく

ここまで読まれた方で「ドーパミンでツキを呼ぶ方法なんてどこにも出てこないじゃないか!」とお怒りの人もいるでしょう。

ごもっとも。

一度だけ家事のところで箪笥を動かしたら千円札が出てくるようなツキもあるとはご紹介していますが。

確かにドーパミンを始めとする神経伝達物質を効率よく使ったところでツキを呼ぶことはできません。

アインシュタインが言った「神はサイコロを振らない」でも分かるようにツキは人の意思や努力ではどうにもならない物理的法則です。

そもそも、ツキという言葉が博打用語ですから。

しかし、その偶然的な運命を効率よく利用できる場合があります。

ドーパミン効果やアドレナリン効果を使って自分の実力を高めても、最後の一手が足りない時があるでしょう。

たとえばスポーツでまったく拮抗した実力の時。

60点を目標にしたけれど、どう計算しても59点にしか達しない時。

天候が左右するスポーツでは風の吹き方ひとつでラッキーとアンラッキーが生まれます。

けれど闘う相手との実力差が大きければ風の吹き方なんて無関係で勝負は決まるでしょう。

最後の1点はもしかしたら鉛筆サイコロで取れるかもしれません。

けれど50点しか取れないままだったら鉛筆サイコロで10点を獲得するのは相当低い確率になりますし、もし10点取れたら人生の半分ぐらいの運を使った気になってしまうでしょう。

ツキは最後の一手。

できれば、そのツキに頼らず神経伝達物質を効率的に使って、人生の方向を自分の好きな進路に舵を取っていきたいものですね。

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