褒めて育てることがドーパミンによって効果的であることは分かりました。
しかし子供は社会的な善し悪しを経験上、理解しているわけではありません。
もちろん、大人だって社会的な善し悪しは理解できていませんが、それでも経験上、子供よりは理解していなければなりませんし、時には子供が社会的に悪いことをしたら叱らなければいけません。
そこで考えるのがアドレナリン効果。
子供は叱られると逃げ出したくなります。
アドレナリンによるflight、逃走部分ですね。
叱られると体も心も緊張して悪いことをしたと諭されれば心拍数は上がり、アドレナリンが分泌されて交感神経が活発化し、体調に影響を及ぼしてしまうことを避けるために副交感神経が交感神経を鎮めようと涙を流させます。
アドレナリンが逃げ出せと指令を出しているのに逃げ出せないとしたらどうなるでしょう?
Flightのもう一方であるfight、つまり闘争的にならざるを得なくなります。
逆ギレともいいますが。
子供を叱る時、子供にアドレナリンが出ていることを感じたら、絶対に精神的な逃げ道を作って上げることが大切です。
叱った後で「もう二度としないでね?」というのは子供に取って大きな逃げ道。
追い込むほどに子供は叱られると闘争を学び、攻撃的に育ってしまいます。