褒めて育てるの原理とは?

褒めて育てる。

この言葉もドーパミンとアドレナリンの仕組みを考えると説得力のある言葉と受け止められます。

子供の教育を考える時、この2つのことは絶対に外せません。

ちなみに幼少期の脳における前頭前野を含む前頭連合野はほとんどチンパンジーと同じで、この時期の神経回路ループでは愛情や怒りなど生物学的な感情を学んでいます。

この幼少期に親がたっぷり愛情を注ぐと、それが帯状回や扁桃体に情報として蓄積され、やがて前頭前野の思考によって他人にやさしい慈愛溢れる人になるということですね。

褒めて効果的なのは、この幼児期から思春期まで。

哺乳類となって誕生した新皮質は両生類時代の古皮質よりも後で形成されますが、その形成は個体差があるものの、20歳ぐらいまで脳の成長が認められています。

褒める、という行為が子供にドーパミンを分泌させることはもうお分かりでしょう。

幼少期では前頭前野が発達していないため、行動基準がなく他人の真似をすることで学習しています。

何がいいことで悪いことか分かっていないわけですね。

それが褒められることによって快の感情がドーパミンによって与えられ、いいことをして褒められると気持ちいい、と理解、いいことを繰り返そうとするのです。

今さらではありますが、親だけでなく周囲の人も、子供がいい行いをした時はできるだけ褒めてあげましょうね。

結果的に、それが社会を良くする根底になるのですから。

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