学習できない人はドーパミン分泌が少ない?

ドーパミンは快の感情を与える因子で、このドーパミン分泌によって人の行動は大きく左右されます。

ドーパミンが報酬系と呼ばれる所以ですが、快の感情はドーパミンが持つ機能のひとつに過ぎません。

学習しないヤツ、なんてよく言われますが、これは同じ失敗を何度もする人のことですね。

学習しない、ということは同じことを繰り返す、つまりいつでも出会った事象に対して初めての時と同じ行動を起こすということでもあります。

これはドーパミンが分泌していないばかりか神経回路のループが活発化していない証拠。

脳の神経経路は大脳皮質、大脳基底核、視床、そして大脳皮質というようにループしており、体験した情報は種類によってそれぞれに分類されていき、次に同じような状況に出会った時は体験の蓄積された情報を抜き出して(簡単に言うと)同じような失敗を繰り返さない行動を取るように体の各部位へ指令が送られます。

この神経回路のループを活性化させているのがドーパミンです。

ドーパミンニューロン(神経細胞)は腹側被蓋野や黒質緻密部、A10とA9と呼ばれる脳幹の部位から軸索という長い突起を伸ばし、大脳基底核と大脳皮質に突起の先からドーパミンを放出します。

(簡単に言うと)そのドーパミンを(ドーパミン受容体で)受け止めることによって大脳皮質や大脳基底核が活発に活動します。

つまりドーパミンは学習の機能を向上させるための因子なのです。

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