緊張、つまりアドレナリンが分泌している状態は本能的にfight or flightの状態であり、flight、逃走部分を減少させることで緊張を活用することができます。
ただし、その逃走部分の減少方法は各々で見つけるしかありません。
もちろん、誰でも一度は試して見る価値がある方法は存在します。
それは緊張が始まったら、成功している自分の姿を思い浮かべることです。
緊張の対象がスポーツの試合だったら勝った時の喜び、プレゼンだったら終了後の拍手などを思い浮かべるだけで、過去に味わった報酬系が刺激され、ドーパミンが分泌されて快の感情を与えてくれます。
快の感情はアドレナリンの闘争部分を妨害することはありません。
むしろ闘争という行動の欲求を満たすことによって、さらにドーパミンを分泌させて快の感情を与えようとします。
アドレナリンのもう一方、本能的逃走を思い浮かべることも個人によっては効果的な場合があります。
この試合に負けた時の惨めな気分、あるいはプレゼンが失敗して冷たい視線を浴びる気分、それらを思い浮かべることによって自分を追い込み、逃走の退路を立つことで闘争だけを研ぎ澄ますわけですね。
この方法で逃走部分が減少し、闘争部分が研ぎ澄まされたからといって、必ずしも成功や勝利するわけではありません。
その下地には積み重ねた練習や工夫、技術が必要であることをお忘れなく。