残念ながら、リミッターを意図的に外して超人になる方法は解明されていません。
超人ハルクやスパイダーマンになれるような薬もありません。
しかし、リミッターの原理は分かり始めています。
もちろん筋肉のリミッターの話だけではないので、もうしばらくお付き合いを。
筋肉には交感神経と副交感神経の両方が関わっています。
筋肉は自分の意思で力を込めることができるので、これを司るのが交感神経、一方、交感神経だけに任せると、どこまで力を使うか分からないので制御させている、つまりリミッターを働かせているのが副交感神経です。
神経はただの作用ですから、当然、その神経には命令が働いています。
その命令を出しているのが脳の扁桃体部分です。
簡単ですが、これが筋肉リミッターの原理。
平常はこのように交感神経と副交感神経がバランスを保っていますが、生命的危険が及ぶとこのバランスが崩れ、交感神経がいきなり活発化します。
副交感神経の制御を振り切って能力を全開にするわけですね。
生命維持という強い目的意識を達成させるために体は交感神経の呪縛を解き、体の持つポテンシャルをフルに発揮させるのです。
その呪縛を解く鍵が、ドーパミンという神経伝達物質なのです。
関連記事(一部広告含む):
- 交感神経の代償を補う副交感神経
- ストレッチで副交感神経のスイッチを入れる
- 交感神経系が活発になれば身体的影響が大きくなる
- 副交感神経系が持つ補給とメンテナンスの役割を自覚する
- 香辛料スナック系は交感神経を活発化させる