やがて消滅する神経細胞

目標を確立して強い意志を持ち続けている限り、このニューロンとシナプスは成長を続けていきますが、残念なことに経済性に加えて正直者のため、流通するシナプスの量が減っていくと自然に消滅したり、脳内経路を変えたりしてしまうのです。

日本の道路も交通量が少ないところは自動的に細くなったり、交通量の多いところは広がったりしてくれると、税金も少なくて済むんですけれど。

道路事情はさておき、シナプスの量が減る、というのはどういうことでしょう。

反復練習や地道な努力が減り、目標に対して行動を起こしていない時ですね。

それから目標を諦めた時。

たとえばプロ野球の選手を目指していたけれど、結局なれやしない、と諦めてサラリーマンになろうとしたら、それまで野球という行動のために張り巡らされていたニューロンに経験値のシナプスが流れていたけれど、野球の練習量や思考が弱まったためにシナプスの量が減り、ニューロンはやがてシナプスの通らない部分を消滅させていきます。

代わりにサラリーマンとしての必要な経験値を増やさなければならないので、それに適した脳内経路をニューロンが作り出し、サラリーマンとして役立つ情報のシナプスが流通していくわけですね。

もちろん、人生にはこんなこともよくあることで、これはこれで悪くないのですけれど。

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