次に潜在意識を高めるため、経験値の量を増やすために、なぜ地道な反復の練習が必要なのかを説明しますね。
顕在意識、潜在意識に関わらず人間の意思を持った行動や意思に関わらず活動する生理はすべて脳によって指令が下され、脳に支配されていると言っても過言ではありません。
実際のところ、まだ脳はすべて解明されたわけではなく未知数の部分もかなりあり、それが脳死という判断を混迷させている原因でもあるのですが。
とはいえ、フロイトやユングの活動していた19世紀後半から20世紀前半に比べれば脳の科学は格段に進歩しています。
記憶を行う場所や想像を行う場所、感情を喚起する場所や判断を行う場所などが次々と解明されました。
それらの役目は単体ではなく、他の場所と複雑に絡み合って行動や生理を筋肉や骨格に命令します。
その命令を行うのは各種神経系統ですが、命令を決めるまでの過程で、記憶の場所と判断の場所、感情の場所などを繋ぎあわせ、情報をまとめているのが脳に張り巡らされているニューロンという神経細胞。
そのニューロンから他のニューロンへ伝達されるのがシナプスという情報物質です。
つまり、このニューロンが脳内に張り巡らされるほど、伝達されるシナプスが多いほど、脳からの命令が目標に対して正確になっていくわけですね。