潜在意識に刻まれる達成した喜び

比喩として、目の前の壁の向こうに何があるのかを知っている人は、壁を壊した人だ、と最初に紹介しました。

壁の向こうにあるのは『成功』という名の甘い蜜の味です。

悩んだ挙句、ブレイクスルーで自分の技術が上達した時、思いもよらない発見をした時、自分の理論が実証された時、そこには物品や休息では味わえない快感があります。

その快感は継続性のない瞬間的なものですが、乗り越えた壁が大きいほどボルテージは高くなり、快感の痕跡を強く残します。

だからこそ、一度、壁を壊した人は次の壁もなんとか壊そうと努力、工夫をするわけですね。

潜在意識には、この達成感という快感も経験値として取り込みます。

現実と向き合っている顕在意識が問題の解決を模索している時は達成感の快感は微塵も顔を出しませんが、しかし潜在意識の中にはしっかりと快感が情報として確立されています。

その快感を顕在意識で再び味わうことができるように、と模索している情報の中から問題解決に最適な種類を選び出そうと積極的に働くわけですね。

達成感という快感は逆に失敗した時の精神的、肉体的痛みとは相反するので、それらを繰り返さないように失敗した時の情報をできるだけ選別して顕在意識から遠ざけようともします。

潜在意識を活用しようと思うなら、まずは壁の向こうにある『蜜の味』を確かめてください。

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