運動神経がいい、というセンテンスは日常的に使われています。
スポーツが上手にできる人へよく使われるセンテンスですが、運動神経という特定の神経系統はなく、運動を支配する筋肉や骨格の動きは小脳や脳幹から出される統合的な指令によって果たされます。
では、なぜ運動において神経系統の差が生まれるのでしょうか?
野球をやってもバスケットをしても、サッカーをしても上手な人って必ずいますよね。
あるいは何種類もの格闘技で活躍する人もいます。
理由は複合的ですが、少なくとも1つのスポーツに熱中している人は経験値が高いので、その豊富な情報量を利用、応用することで他のスポーツにも対応できると考えられます。
ボールの大きさの違いはあっても、ボールの速度や方向を見極める能力があれば、経験値の少ない人よりも早く適応できることは間違いありません。
格闘技は相手の意思の読み方と動体視力が重要であり、すべての競技に共通しているので比較的、他の格闘技にも無理なく馴染めます。
スポーツを引き合いに出したのは、潜在意識という経験値を顕在意識で考えながら引き出すのではなく、動物的に瞬時に引き出す必要がある、という分かりやすい例だからです。
つまり、『無意識』に筋肉を動かしているわけですね。