こんな実験結果もあります。
スイスの動物学者は44人の男性に2日間Tシャツを着せ、その匂いを49人の女性に匂いを嗅がせました。
49人の女性は月経周期の中間にいることが条件で、これは嗅覚の通常よりも優れているからだそうです。
49人の女性が44人の男性のTシャツのうち、匂いに対して好感を持ったのはそれぞれ自分の遺伝子とかけ離れた遺伝子を持つ男性のTシャツ。
逆に不快を感じたのは自分の遺伝子に近い形の遺伝子を持つ男性のTシャツ。
免疫システムは組み合わせる遺伝子が異なるほど、広い免疫力を発揮します。
フェロモン生成遺伝子は免疫システム遺伝子と同じ染色体にあり、女性は匂いから本能的に、強い免疫システムを子孫に残すための遺伝子を嗅ぎ分けていたことになります。
犬や猫が異性の匂いを嗅ぐ理由もなんとなく分かりますね。
恋愛成就における条件のひとつに相性がありますが、この実験から推察するとモテ期の条件は自分と異なる遺伝子を持つ女性が周囲に多く存在する、ということになってきます。
案外、相性という曖昧な基準の底には、女性が感じる遺伝子上の免疫システムがあったりして。
将来的には自分の遺伝子情報をスマホなどに入れて持ち歩き、恋愛の前に情報交換する、なんてことが起こり得るかもしれませんよ?