マーフィーの法則には、『あるある』と思えるものが多くあります。
しかし、その法則は常に当てはまるのでしょうか?
例えば『修理工を待っていると、一日中待たされる。五分間だけ留守にすると、そのあいだにやってきて帰ってしまう』という法則。
本当にそうでしょうか?
確かに、そういう場合もあるでしょう。
それでも必ずということではありません。
3時間待っていたとして、席を外したのは5分。
その間に来るというのは、確率的にはそれほど高くありません。
確率で言えば180分の5です。
実際に修理工を待つことがあったとして、席を外した5分の間に来る確率は3%もないぐらいです。
いくら運が悪くたって5~10%ぐらいではないでしょうか。
つまり、確率で言えばほとんど当てはまらないのです。
それでもマーフィーの法則には『あるある』と思ってしまうものが多くあります。
確率的に高いものではなくても、逆に低いからこそ、それが起こることを恐れるのです。
入る確率の高いPKを蹴るときに『外したらどうしよう』と怖がるのと同じようなものです。
5%ほどの確率しかなくても、体感的には数十%ぐらいに感じているかもしれません。
そして実際にその確率を上回って起きることもあります。
マーフィーの法則に確率は通じないのです。