「マーフィーの法則」には明らかに法則としての欠陥、前後即因果の誤謬を踏まえて成り立っていますが、それをあえて無視して強行突破、帰納による確率の推論方法も個人的思い込みの深度で言い切っているところに面白味があります。
またアメリカの事例による法則でありながら、日本でも十分に通用する内容で、結局のところ、人間性の本質において宗教や人種の下にあるプリミティブな部分では大差ない、と思わせるところに親近感を覚えさせてくれます。
“He who laughs last-probably didn’t get the joke.”
最後に笑う者はジョークが分からなかった、多分。
と、こんな意味でしょうか。
いますよね、日本人でもこういう人。
回りが笑っているからとりあえず笑っちゃえ、みたいに口では笑っているけれど目だけは、どこで笑いを止めればいいかキョロキョロしちゃっている感じですね。
“If you stand in one place long enough, you make a line.”
貴方が1か所に長く立っていれば後ろに人の列ができ始める、といった訳ですね。
なんだか分からないけれど、とりあえず並んでおこう、というには日本人だけの気質ではないようです。
こういった「マーフィーの法則」、確かに文章で見ると笑えるんですが、実際、それが自分の立場であることもよくあることで、それを教訓として省みることもできるのですが、「マーフィーの法則」はそんな省みる行為よりも自分自身すら笑いのネタにしてしまえば、ずっと気がラクになるよ、と言っている気がしませんか?