ユーモアとウィットとアイロニーがたっぷり含まれたイグノーベル賞では、2003年にもニック・T・スパークの研究「あなたがマーフィーの法則について知っているすべてが間違っている理由」にも賞を与えています。
イグノーベル賞、かなり「マーフィーの法則」がお好きのようですね。
経験則やジンクスから少し離れた余談になりますが、このイグノーベル賞に似た賞はいくつもあり、そのなかで、あえて有名な賞を選ぶとしたらアメリカで「最低」の映画を選ぶゴールデンラズベリー賞でしょう。
もちろん、箸にも棒にもかからない本当の最低映画を選ぶのではなく、本格的な演技派俳優や優れた作品を送り出していた監督が、時として「どうしようもない作品」に出演したり製作してしまったりした時。
または異色性が強すぎて一般受けはしなかったけれど、じつは案外批評家のなかでも支持する作品や出演俳優に与えられる賞で、受賞者のなかにはゴールデングローブ賞を受賞後にこの賞を、あるいはこの賞を受賞後にアカデミー賞を受賞した人もいます。
あえてアカデミー授賞式の前日に選んで授与する、という点にもユーモアが効いていますね。
イグノーベル賞にしてもゴールデンラズベリー賞にしても、与える側に確固たる信念や判断基準がなければ選出することはできません。
だからこそ、ユーモアもウィットも知的であるといえます。
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