「マーフィーの法則」は知的ウィットに溢れており、その経験則は学生や学者がユーモアの研究対象として扱うことがあります。
バター猫のパラドックスもそのひとつですがアストン大学のロバート・マシューズという科学者は同じくバターを塗ったパンの落下をテーマとして、「トーストの転落 マーフィーの法則と基本的定数」という論文を発表。
通常のテーブルを使用している場合、バター面が下になって落下することを証明、さらにバターを塗った面が上になって着地させるためには高さ3m以上のテーブルが必用であるという結論を導いています。
すごくバカバカしいことに労力を割く科学者って素敵ですよね。
そんな風に思う人も多いらしく、ロバート・マシューズは1996年のイグノーベル賞を受賞しています。
このイグノーベル賞は「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞で、1991年に創設されました。
イグノーベルとは、ノーベル賞のノーベルに否定を表すIgを加え、英語の形容詞ignoble(恥ずべき、不名誉な、とか、不誠実な、という意味ですね)の隠喩として作られた言葉です。
残念ながら、まだ日本人の受賞者はません。
こういったユーモアのある賞を受賞する科学者がいたら日本の科学も発展性があるような気、してきませんか?
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