企業規模でジンクスが生きている一方で、そのジンクスを笑い飛ばしてしまおう、という企みを持つ人もいます。
その代表的な存在が「マーフィーの法則」でしょう。
“If anything can go wrong it will”
失敗する可能性があるものは必ず失敗する、という言葉に代表される経験則をまとめた本で、1990年代前半に初登場、以後、ジンクスをユーモラスに語る内容として定着しました。
ちなみに成功願望の強い人に大人気の「マーフィー100の成功法則」とはまったく無縁です。
こちらは潜在意識の法則とやらを活用することによって、自分と回りの人を成功、幸福へ導くという一種の自己啓発書で、まあ、根拠のないという点ではジンクスとたいして変わりはありません。
ジョセフ・マーフィーというニューソート派の宗教家が著述した本で、一方の「マーフィーの法則」はアーサー・ブロックがまとめた本。
その端緒はアメリカ空軍のエドワード・マーフィー少佐の実験結果であるという点からしてユニークですね。
マーフィー少佐が関わっていた実験、MX-981プロジェクトにおいてミスを発見したマーフィー少佐の言葉からマーフィーの法則という言葉が生まれ、類似する内容のジンクスが本のなかに列挙されています。
現在でも販売されているので、雑学知識を増やしたい人はぜひ一読を。