三重県伊勢市に伊勢神宮があります。
『お伊勢さん』などとも呼ばれ、古くは遠くから伊勢神宮に参拝する『お伊勢参り』が流行ったこともありました。
日本全国からその地を目指すほどの力を持っているところなのです。
この伊勢神宮には、参拝の正式な流儀があります。
これは江戸時代からの伝統的なお伊勢参りの仕方です。
まず、お伊勢参りに行く前に、地元の氏神様に『お伊勢参りに行ってきます』と報告をし、その道中の安全を祈願します。
そして伊勢まで行くのですが、まだ伊勢神宮には行きません。
まずは伊勢市二見町江にある二見興玉神社に向かいます。
海に突き出している夫婦岩で有名なところです。
そしてこの二見興玉神社で禊をしてもらうのです。
本来は海などの水で体を清めるのですが、現在は無垢塩祓いを受ければよしとされています。
禊を受けて、伊勢神宮に向かいます。
伊勢神宮は外宮と内宮に分かれています。
二つは祀られている神がそれぞれ違います。
まずは外宮に参拝します。
そして次に内宮の順番です。
これでお伊勢参りが終了・・・・・・ではありません。
家に帰るまではお伊勢参りで、行く前に報告した地元の氏神様に、お伊勢参りに行ってきた旨を報告しましょう。
そこまでがお伊勢参りなのです。
伝統に則ったお伊勢参りで、ご利益も必ずあるはずです。