『ツキ』と上手く付き合う方法、すでにお分かりですね。
スポーツの世界に限らず、何事においても最後の瞬間に『ツキ』が物事を決定することがあります。
けれど、その最後の『ツキ』を実感できるのは、物事のスキルを高め、平均値を上げた人に限られます。
もちろん、スキルを高めて平均値を上げたところで、必ず『ツキ』がやってくるわけではありません。
しかし、期末テストの勉強範囲を広げて平均値を上げておけばテストの問題に勉強した範囲内から出る確率は高くなります。
残り1秒を切ったところで3ポイントシュートを狙うにしても、普段からシュートの練習を重ねておけばゴールする確率は高くなりますね。
『ツキ』は確率です。
その確率を高めるためにはスキルを上げることです。
確率が高くなるほど平均値との偏差が少なくなり、『ツキ』と遭遇することが多くなるわけです。
明確な目的の『ツキ』を求めるのであれば、明確な目的のためのスキルを上げてください。
もっとも、『ツキ』を求め、得られたところでそれは結果にしか過ぎず、たとえ偏差の少ない『ツキ』であっても、それが明暗を分ける回数はけっして多くありません。
偏差の少ない『ツキ』を求めるためにスキルを上げることは大切ですが、同時に『ツキ』は単なる恵みであり、期待するものではない、という考え方を持つ方が重要です。