『ツキ』や『運』と呼ばれている現象は量子力学によって不確実性が立証されている以上、その起こる可能性は確率でしか証明されず、しかも結果論なので『ツキ』や『運』は起こった後でしか判明しません。
これが現代における『ツキ』や『運』の定義となっていますが、現代科学が生まれる以前、近世科学の時代では、『ツキ』や『運』も物性の一部であり、それらは現在の状態を完全に指定すれば以後の状態はすべて一義的に決まる。
とか、現在の状況が分かれば過去の状態も分かる、といった因果律を当てはめることもありました。
カンタンに言えば「宝くじを買ったから当たった」のであり「当たったから海外旅行に行った」のであり「海外で買い物をし過ぎたから全財産を失った」となります。
この因果律の法則を究極まで推し進めたのが「ラプラスの悪魔」という概念理論です。
こちらも乱暴に言えば「瞬間におけるすべての物質の力学的状態と力を知ることができ、それらを解析する能力があれば不確実的なことは何もなくなり、未来も予測できる」という概念です。
すでに過去の概念ですが、現在にも応用できる点は多々あります。
この能力を持つ者は人間でなく神である、とかね。
興味のある人はぜひご自分で調べてください。