さて、『ツキ』で宝くじに当たった人のその後、いかがでしょう?
「不幸になった人の割合は最高で65%、宝くじに当っても財産を残している人が56%もいるんだから、自分は不幸にならず、財産を残す方に含まれるはずだ」と思った人はかなり脳天気です。
だって、財産を失ったり、疑心暗鬼になった人も宝くじに当たった時はそう思っていたはずだから。
でも、確かに自分の金銭感覚が一気に崩壊するような金額を手にしても、その誘惑に耐えられる人はいます。
同じく宝くじ統計の結果として、当選者の48%が仕事をし続け、当選後も68%の人が宝くじを買い続けている、という結果があります。
宝くじに関していえば、この数値が『ツキ』と上手く付き合っていく方法のヒントとなっています。
前者は『ツキ』で当たったお金は夢のお金、現実の生活を過ごすためには現実的に稼ぐ、という堅実派で、後者は当たった金額よりも『ツキ』で当たった喜びをもう一度(あるいは何度でも)味わいたいというギャンブラー派です。
両者に共通しているのは『ツキ』は所詮、偶然の産物である、という認識です。
宝くじに当たりたい、という願望は誰にでもありますが、当たる法則なんて存在しません。
それを、あたかも「こうすれば当たる!」という法則を謳うのは、当たりたい、という欲望の隙につけ込む商法なのです。