クラウドファンディングサイトのKickstarter、夢を叶える場所であると同時に、それを応援する人の場所でもあります。
またもやF-1の話で恐縮ですが、1991年にコローニというチームが日本GPへ参戦するために日本の個人へ1口2万円のスポンサードを募り、『貴方を乗せて一緒に走るぜ!』みたいなクラウドファンディングを行ったことがあります。
で、その口車に乗った当時のバブリーな人たちはこぞってスポンサードになり、個人の名前をボディに書いてしまったため、コローニのマシンはまるで『耳なし芳一』のようになり、また実際にそんな陰口を叩かれましたが、結局、コローニは予備予選すら通過することもできず、個人スポンサーをがっかりさせました。
これはクラウドファンディングに投資する人たちの典型例でもあります。
つまり投資はしたけれど期待した成果が得られないからといって、プロジェクト創設者を責めたり訴えたりすることはできない、ということですね。
一般的な投資では見返りとして業績の好調に伴う利益分配が当たり前で、業績が好調ではない場合、投資者は創業者に対して経営方針の口出しが可能です。
株式がもっとも分かりやすい例でしょう。
この辺がこれまでのファンディングと大きく違う点です。