クラウドファンディングの話、いきなり失敗事業だとか資金難だとか、あまり未来的展望のないエピソードばかりになってしまいましたが、成功例に関しては枚挙に暇がありません。
たとえば音楽の世界。
ミュージシャンにとってメジャーになるためにはプロデューサーやレーベルの意向を無視することができず、それがジレンマになることもしばしばありますが、世の中、そんなジレンマを抱えるくらいならば活動資金やCDレコーディング費用、コンサート費用ぐらい自分たちで集めるぜ!という気骨のあるミュージシャンも多くいて、そういったロックなミュージシャンが利用するのがクラウドファンディングなのです(まあ、ロックっていやロックですが、ブルース・ミュージシャンにはない発想でしょう)。
日本ではあまり知られていませんが、アメリカを始め海外で知名度の高いロックバンドのElectric Eel Shock(エレクトリック・イール・ショック)は早くからクラウドファンディングを取り入れており、6枚目のアルバム「Sugoi indeed」は世界36カ国のファンから直接出資されて制作しています。
イギリスのロックバンドMarillon(マリリオン)はファンが主催してクラウドファンディングを実施、アメリカツアーに関してはバンドが一切タッチせずにファンが資金を運用して施行されました。
つまり、八代亜紀さんが演歌ではなくジャズボーカルを自由に歌える時代になった、ということですね。