華やかな世界に見える自動車レースの最高峰F-1ですが、じつはとんでもない金食い虫が闊歩しており、優勝を争うことができるホンの一握りのチーム以外は常時、資金難に喘いでいます。
したがってスポンサーを持つドライバーは速く走れる才能を持つドライバーよりも優遇されるワケですね。
小林可夢偉選手、「可夢偉プロジェクト」で11億円集めましたがメインスポンサーがいないことから2013年のF-1シートを失いましたが、その募金が活きて2014年にはケーターハムという弱小チームのF-1シートを確保しました。
ところがケーターハム、結局、シーズン中に資金難が深刻な状況になり、最終的には破産宣告をします。
なんとかレースを続けようとしたチームが最後の頼みとばかり、すがったのがクラウドファンディング。
なんと48時間で100万ポンド(約1億8000万円)の資金が集まったといいます。
ちなみにF-1商業権の最高責任者、バーニー・エクレストンはこのクラウドファンディングに対して批判的で「チームは『物乞いボウル』を持って歩き回るべきではない」と手厳しいコメントを残しました。
募金をしたファンやスポンサーの気持ちを全く無視した発言です。
F-1の世界が未だ、ヨーロッパ的ヒエラルキーに支配されていることを思い知らされるコメントですね。