クラウドファンディングは今に始まったことではないし、1億円の資金援助もけっして珍しい大掛かりなものではありません。
身近なところでは3年前、F-1レーサーの小林可夢偉選手がF-1のシートを失った時、シートを獲得するためのプロジェクト「可夢偉サポート」が立ち上がりました。
F-1という世界は独特で、マシンを早く走らせる能力を持っているだけではF-1に乗ることはできません。
才能だけで有力チームが大金を払ってでも契約するのはせいぜい4~5人、後はすべてスポンサーがついてチームにお金を入れてくれるドライバーを優先する世界なのです。
残念なことに可夢偉選手、日本経済どん底の最中にF-1ドライバーになってしまったものだから有力な日本企業がスポンサーになっていません。
で、可夢偉ファンの1人がなんとかF-1に乗る可夢偉選手を見たくて立ち上げたのがこのプロジェクトです。
この時はクラウドファンディングのサイトを利用したのではなく、まったく私的なプロジェクトサイトを設立しただけ、ファンディングに対する見返りもほとんどなく、しかも募金形式なので返金もなし、とかなりシビアな投資プロジェクトでしたが、なんと1週間で約1億円、最終的には11億円あまりの募金が集まりました。
結局、この募金が集まっても可夢偉選手、翌2013年のF-1シートは獲得できなかったんですけれど。