バブル景気がもたらした正の遺産、それは紛れもなく世界の扉を開き、文化の流入を果たしたことでしょう。
ではバブル景気の教訓はなんでしょうか?
人間、持ち慣れない大金を持つとロクなことにならない、とか、おいしいことを言うやつには気をつけろ、とか、上がったものは必ず下がる、とか、まあ、経験者の数だけ教訓はあると思いますが、共通項として言えるのはオカネの使い方を失敗して覚えた、ということでしょう。
「開運!なんでも鑑定団」で鋭い目利きと「いい仕事していますね」とか「大事にしてください」の名セリフで有名な中島誠之助さんは今でこそ鑑定士として一流ですが、若い頃はよく偽物をつかまされた、と言います。
バブル景気の失敗は今、生かされているといえるでしょう。
企業は地道なメセナ活動を続け、海外の企業買収は着実に成功の道を歩んでいます。
F-1の世界で先駆者となった中嶋悟さんがいたからこそ、その後、何人もの日本人F-1ドライバーが参戦、さらに後に続く日本人が海外のレーシングスクールへ直接出向くという、バブル景気の頃には考えられない行動を示しています。
バブル景気の轍を踏まないとすれば、それはオカネを使わないことではなく、オカネの使い道を誤らない、ということでしょう。
コツコツとオカネを貯めることはとても大切なことですが、オカネを使わなければバブル景気を楽しむこともできません。
もうじき訪れるバブル景気、大切なオカネを思いっきり使って自分だけの夢を実現するのも悪くないですよ?