1990年代までフュージョンと呼ばれたジャズは現在、スムースジャズ(Smooth jazz)と名称を変えています。
歌詞のないインストゥルメンタルで聴きやすいことも日本で受けた要因のひとつでしょう。
この時代に流行ったフュージョンサウンドは今でもテレビ番組のBGMとして流れることがよくあります。
日本でもフュージョンバンドが多く誕生しました。
カシオペアやT-SQUARE、高中正義などはフュージョンバンドの代表格ですね。
バブル景気以降、フュージョンサウンドの魅力からジャズファンになった人も多くいます。
なにしろCMにフュージョンバンドやジャズミュージシャンが登場したくらいですから。
主にサントリーですが。
なかでも印象深いのがスティーブ・ガッド率いるザ・ガッド・ギャングがニューヨークのハドソン川を渡る古いフェリー船の上で演奏、それから全員(といっても4人ですが)日本語で「ホットでいこう!」と言うサントリーホワイトのCM。
当時のジャズファンから見れば、スティーブ・ガッドがCMに出るなんて随分と時代が変わったものだ、と痛感したはずです。
そういえばベーシストのロン・カーターも渋いCMで出ていましたね。
もっとも、音楽に関して言えばフュージョンサウンドだけでなく、ポップスでも大物ミュージシャンが当たり前のように続々と来日した時期でした。
これもやはりバブル景気の恩恵といえるでしょう。