もちろん、バブル景気の時、すべての学生が新卒採用で海外旅行に行けたわけではないし、ボーナスの袋が直立したわけではありません。
就職人気上位30~50社の一流企業は当時、指定校制度があって新卒採用の大学が決められていたので、国立、または上位私立大学の新卒に限られていました。
しかもバブル景気崩壊後、当然のように起きる企業リストラクチャリングから一流企業に勤務していても経験不足から業績を伸ばせず関連会社への出向、最悪、人員整理の憂き目に合っている人や管理職の重圧から精神的疾患を抱える人もいます。
本当に人生、山あり谷あり、ですね。
逆に言うと、今、上司となっている企業で中核を担う人たちは入社後の逆風に耐え、実績を上げてきた人たちでもあるのです。
つまり甘い汁も苦い水も経験値として持っているわけですね。
陽と陰、攻めと守り、散財と節約、両面を知っているだけに侮れません。
たとえ企業の所有であろうと、オカネを自分の欲望のために使える人たちです。
もちろん、ここで言う自分の欲望とは企業で実績を上げるためのプランのことですから。
自分の欲望とはバブル景気の再来。
あの、よき時代をもう一度再現しようとしているのが今の企業の中核を担っている人たちなのです。