「干支で活路を開く」カテゴリーアーカイブ

運命を変えることもできるポジティブな方法論

江戸時代の悲劇の少女、八百屋お七が仮に丙午の女だったとしても、恋仲の庄之助が8歳年上だったら悲劇は起こらなかったかもしれません。

8歳年上だと戊戌となり、戊は土の陽干、戌も土で比和となり、丙午とは火生土となって相手を生み出していく陽の関係になれたはずです。

これこそ、陰陽五行説の優れた点ですね。

自分に定められた気(行)を変えることはできなくても、相関関係を選ぶことによって自分の運命をどのようにでも変えられることができる、それこそ陰陽五行説の要です。

たとえ相手との相性が相剋の関係であっても、陰陽五行説における十干十二支には方位と時間があり、そこに関係を改善する相生や比和、相侮、相乗があります。 続きを読む 運命を変えることもできるポジティブな方法論

十干の性格判断 PART-1

干支、じつは毎日の生活のなかで行動の方向性を決める要素を多分に含んでいる方法論ですが、これまで概念的な話が多く、実践的、あるいは具体的な方法論が出てきていません。

十干十二支による方法論の実践は各々によって方向性が変わるので具体案は自分で見つけなければなりませんが、それでは不親切すぎるし、面白味もありませんね。

たまには、ふんふん、そうなんだ?的、軽い話題があってもいいので、ここで十干による性格判断なるものをご紹介しましょう。

言ってみれば十干は陰陽五行説が反映する基本ですから、この性格判断を十二支や十干十二支と合わせた方位、時間にも応用してください。

では最初に甲(きのえ)。 続きを読む 十干の性格判断 PART-1

十干の性格判断 PART-2

乙(きのと)は木の陰干で草木花を表しています。

性格は繊細で温和、地面に根を張るがごとく人脈を持ち、和を大切にする人です。

反面、春の息吹を内包しているように快活ではあるけれど優柔不断で依存心が強い部分を持っています。

未や丑といった柔らかい土の作用を持つ支、亥のように雨や池を意味する水の作用を持つ支を必要とします。

丙(ひのえ)は火の陽干で、太陽の灼熱のように強い光と熱を表しています。

八百屋お七でお馴染みの丙の人は情熱的で華やか、派手な一面と好奇心の強さを持っています。 続きを読む 十干の性格判断 PART-2

十干の性格判断 PART-3

戊(つちのえ)土の陽干で固い土や大きな山を意味しています。

大きなことを好み、野心家であると同時に責任感も持っています。

包容力があって世話好きですが、反面、大地のように固く頑固で、山の天気のように気分屋の一面も持っています。

小さなことにこだわらず、どっしりとした山岳のような安定感を持っていることが大きな特徴です。

山は豊穣の証でもあるため、必要なのは太陽の光の作用を持つ午、雨の作用を持つ亥を支にすると強力になりますが、巳のように灯した炎は山を焼き尽くして滅ぼす危険性を持っています。

己(つちのと)は土の陰干で、柔らかい土を表現しています。 続きを読む 十干の性格判断 PART-3

十干の性格判断 PART-4

庚(かのえ)は金の陽干で、加工される前の剛金を意味しています。

鉄のように強く、十干のなかでもっとも剛健な陽干と言われています。

それだけに道理を重んじて負けず嫌い、潜在的能力は高いけれど軽率なところや傷つきやすい部分を持っているので鍛錬を必要とします。

庚は更につながるので変革を好むという一面も持っており、自らを変革させる巳、灯した炎を味方につけると強い存在になります。

辛(かのと)は金の陰干で、加工した金属を表します。

辛は新に通ずることからつねに成長を求めて自ら改革を行うという前進的な部分を持つ反面、陰干のため、自らを成長させるもの以外、たとえば巳のように形を変えてしまう支とは反目します。 続きを読む 十干の性格判断 PART-4

干支を利用して活路を開く

最後は癸(みずのと)、水の陰干で、雨や梅雨といった柔らかい水を表現しています。

水のなかでも形を変えることに長けているので状況に対する適応能力が高く、真面目で勤勉、周囲に対しても気配りのできる性格を持っています。

反面、潔癖症で純粋な部分を持っており、少しのことでナーバスになることもあります。

癸は柔らかい水ですが、耐えやすいという欠点があります。そのため、水源として申や酉などがあれば水は伏流水となり、大木の作用を持つ寅がいれば水量の調整を行うことができます。

以上、十干の性格判断でした。

意外と当たっている部分があるでしょう? 続きを読む 干支を利用して活路を開く