はるか昔、その年の暮れに神様は動物たちにこう言いました。
『元旦、新年の挨拶に私のところまで来なさい。最初に来た者から12番目までの者を、順に1年ずつ、その年の動物の大将にしてやろう』
それを聞いた動物たちは、それぞれ準備をして当日を待ちました。
しかし、猫はいつ神様のところに行くのだったか忘れてしまいました。
ネズミに聞くと、ネズミはわざと1日遅れの日にちを猫に教えました。 続きを読む 干支の由来の話
はるか昔、その年の暮れに神様は動物たちにこう言いました。
『元旦、新年の挨拶に私のところまで来なさい。最初に来た者から12番目までの者を、順に1年ずつ、その年の動物の大将にしてやろう』
それを聞いた動物たちは、それぞれ準備をして当日を待ちました。
しかし、猫はいつ神様のところに行くのだったか忘れてしまいました。
ネズミに聞くと、ネズミはわざと1日遅れの日にちを猫に教えました。 続きを読む 干支の由来の話
干支の由来の話を聞くと、ネズミの性格があまり良くなさそうです。
猫を騙したり、牛の背中に乗って行って他人を利用して一番をとったり。
狡賢いイメージを持ってしまいます。
けれど、ネズミは世界でも人気のある動物です。
アニメなどでも様々なキャラクターに使われていますし、ミッキーなんて世界で知らない人はいないぐらい有名です。 続きを読む 子(ねずみ)年!走り続けるネズミ
12支は、元々方角や年月を表すのに使われていた漢字です。
それを覚えやすいように、動物をそれぞれに当てはめた、と言われています。
子(ね)というのはそもそも孳という字で、ふえるという意味を持っています。
そこに子供が増えていくねずみを当てました。
ねずみ算とかねずみ講とか言うように、ねずみには増えていくという意味があります。 続きを読む 子(ねずみ)年!家に福をもたらすネズミ
干支の話では、牛はネズミと対照的に好感を持って描かれています。
自分が遅いからと1日早く出て、一番早くに神様の下に着きます。
自らの足の遅さを自覚して、早く出るのです。
ネズミには出し抜かれましたが、その粘り強さ、忍耐力、努力する姿勢が認められて、2番目になったのでしょう。
牛は古来より、家畜として重宝されてきました。 続きを読む 丑(うし)年!牛は食いしん坊?
インドに行って一番驚くのが、牛の多さです。
街の中に普通に牛が生活しています。
それも誰かに飼われているとかではなく、野良の牛が街中を歩いているのです。
それも、日本で目にする犬や猫よりもはるかに多くの数の牛が。
人々はそれを特に気に留める様子はありません。 続きを読む 丑(うし)年!神様の使い
12支の中でトラは竜の次に異質なように思えます。
他の動物は人と関わってきた動物が主です。
家畜として飼われていたりと、人と密接な関係がありました。
しかし、トラに関してはどうでしょうか?
日本人にとって、トラは珍しい生き物です。 続きを読む 寅(とら)年!まだ見ぬトラを求めて
毘沙門天は、元はヒンドゥー教の神でした。
仏教に帰依すると仏法を守護する一尊となり、北方を守護している武神です。
この毘沙門天は、トラと大きな関係があります。
全国の毘沙門天を祀る社の総本山、信貴山朝護孫子寺に聖徳太子が物部守屋を討伐しようと戦勝の祈願をしました。
すると天空から毘沙門天が出現し、必勝の秘法を授けてくれたのです。 続きを読む 寅(とら)年!トラと毘沙門天
有名な『ウサギとカメ』の話の中で、ウサギはカメと競争をしていましたが油断してカメに抜かれてしまいます。
実力差があっても油断すれば負けてしまうし、コツコツと努力すれば実力では負けていても勝つことだってある、というお話です。
この中でウサギは油断して負けてしまいますが、実際にはナイーブな生き物なのです。
ウサギは寂しいと具合が悪くなる。
よく言われます。 続きを読む 卯(うさぎ)年!ウサギは寂しいと・・
昔、天竺でウサギとキツネとサルが仏教の修行に励んでいました。
そこに貧しい老人が現れ、養ってくれる家族も食べ物もない、と言いました。
サルは木の実をとったり、里で人々の果物などを持ってきて与えました。
キツネは川で魚をとったり、お墓のお供え物をとってきて与えました。
サルとキツネはそれらで食事の準備をしました。 続きを読む 卯(うさぎ)年!ウサギと月
辰、つまり竜は、12支で唯一の空想の動物です。
そもそも、12支は人々になじみのある動物が選ばれました。
しかし、竜は実在していません。
では、どうして選ばれたのでしょうか?
竜は空想上の生き物ですが、実は人々には身近な生き物だったのです。 続きを読む 辰(たつ)年!空想の動物?
竜は神獣・霊獣とされ、神秘的な生き物とされています。
啼き声は雷や嵐を呼び、竜巻を起こして天空に自在に飛翔すると言われています。
天や水を支配する力を持っているのです。
その巨大な力は恐れられるのではなく、崇められていました。
縁起の良い生き物とされてきたのです。 続きを読む 辰(たつ)年!鯉が昇って昇り竜
蛇には手足はありません。
そもそもなかったのかと言うとそうではなく、進化の過程でなくなっていったのです。
元々、トカゲの一種であったと考えられていますが、その種が水中や地中で生活していく中で手足が邪魔になり、退化していったのです。
つまり、手足をなくす、というのが蛇にとっての進化でした。
今でも一部の蛇には手足の名残があります。 続きを読む 巳(み)年!蛇の手足は?