「民間検定資格」カテゴリーアーカイブ

案外と役に立たない調理師免許

ファッション関係の資格は前述した他に最近、すっかり人気職業になったネイル系、宝石や貴金属に詳しくなるジュエリー系、香りで生活に彩りを添えるアロマ系などがありますが、枚挙に暇がないので次に進みますね。

このファッション系資格よりも多いのがフード・ドリンク系の資格です。

ふう。

この食品関係の資格、毎日の献立よりも多いんじゃないか、というくらいありますが、やはりもっとも有名なのは調理師資格でしょう。

国家試験である調理師は免許制ですが、じつは調理師免許、持っていたからといってほとんど役に立ちません。 続きを読む 案外と役に立たない調理師免許

知ったかぶりするならワイン検定

フード・ドリンク系の資格が一気に増えたのは日本の食文化が大きく変化、西洋的な食事が多くなったこと、その反動として日本食が見直されたこと、食文化の変化に伴って食品や食材の安全性が問われるようになったことなど、いくつもの要因が複合していることが理由です。

フード・ドリンク系の資格で先鞭をつけたのが一般財団法人の日本ソムリエ協会が実施したワイン検定でしょう。

それまでワインなんて「赤玉ポートワイン(甘味料が添加されている葡萄酒)」しか飲んだことがなかった連中が、バブル経済の時期になってボージョレ・ヌーボーの解禁ごときで大騒ぎ、昨日までコーラしか飲んだことがなかった若造がいきなりワインをひと口含んでクチュクチュやったり、「これはフルボトルがどーのこーの」なんて言い出したりするほど、日本中がワイン評論家になったものです。 続きを読む 知ったかぶりするならワイン検定

ソムリエになると検定難易度は高くなる

一般財団法人の日本ソムリエ協会が実施しているワイン検定は「自分磨き」程度の内容で、検定も初歩的なため楽しく勉強できますが、この協会の本懐であるソムリエの認定になると、途端に厳しくなります。

まず受検資格としてワインおよびアルコール飲料を提供する飲食サービスに従事していなければならず、その期間は5年以上とされているので、ここでかなり振るい落とされます。

有資格者が受ける試験は筆記試験の一次とテイスティング、サービス実技の二次があり、これに合格しなければソムリエになれません。

ただし、これに合格すると日本ソムリエ協会認定のソムリエとなり、晴れて資格認定バッジが貰えます。 続きを読む ソムリエになると検定難易度は高くなる

BARの空気を支配するのはバーテンダー

アルコール系の資格、酒の種類だけあるといっても過言ではありません。

中には該当する酒類を広めるために行っている簡単な検定もありますが、アルコール系で権威ある資格といえばバーテンダーでしょう。

バーテンダーとは酒場を意味するBARと世話をする人、相談役の意味を持つTENDERが組み合わさった合成語で、発祥はアメリカ、ヨーロッパではバーマンとかバーキーパーなどと呼ばれています。

BARにおけるバーテンダーは単なる酒を作る人に留まらず、空間を支配する絶対的な存在です。

日本を代表するBARには必ず名バーテンダーがいて、名バーテンダーがいるBARこそ日本を代表するBARと呼ばれたものです。 続きを読む BARの空気を支配するのはバーテンダー

由緒ある歴史を持つ日本バーテンダー協会

前項ではBARにおけるバーテンダーの話ばかりで資格の内容が出てきませんでした。

そんな訳でバーテンダーの資格です。

まあ、バーテンダーはとくに資格を必要とする職業ではなく、やはり酒の知識だとか人の話を聞くテクニック(逆に話を遮る技も)だとか、そういった資質の方が大切なのだけれども、持っていないよりは持っていた方がいいし、自信にもなります。

このバーテンダーの資格を発行しているのが一般財団法人の日本バーテンダー協会。

最近になって作られた、そんじょそこらの協会と一緒にしては困ります。 続きを読む 由緒ある歴史を持つ日本バーテンダー協会

最高峰はマイスターバーテンダー

ちっともバーテンダーの資格に話が進みませんね。

ではN.B.A.(日本バーテンダー協会)が行っている検定試験、今回はきちんと説明しましょう。

資格認定は3種類あります。

もっとも低いランクがバーテンダー、次いでインターナショナルバーテンダー、最高の称号となるのがN.B.A.認定マイスターバーテンダーです。

バーテンダーは筆記試験のみですが、インターナショナルバーテンダーになるとN.B.A.会員限定で協会在籍3年以上、実務経験7年以上、さらにバーテンダー検定合格後2年以上経過していなければ受検できません。 続きを読む 最高峰はマイスターバーテンダー

フード系検定は民間団体主導

アルコール系資格、ワインやソムリエ、バーテンダー以外にも~酒師(ききさけし:なぜ、あえてこういった難しい漢字を使うのでしょうか、資格を広めようと思うなら誰でも読める漢字を使うべきなのに)、酒匠、焼酎~酒師など(全部、日本酒サービス研究会。酒匠研究会連合会が認証しています)日本酒関係やビアテイスター、日本ビール検定、テキーラマエストロなど各種ありますが、それらを取り上げていると枚挙に暇がないので省略(はっきり言って「自分磨き」以上の資格はありません)。

そろそろフード系の資格に移りましょう。

といっても、国家試験や公的検定は少なく、そのほとんどが民間団体による認定です。 続きを読む フード系検定は民間団体主導

民間団体資格で人気の高いフードコーディネーター

民間団体によるフード系の資格、他の分野と同じように群雄割拠、各団体がひしめきあって認定を発行しまくっています。

現在、知名度の高い民間団体による資格のひとつがフードコーディネーターでしょうか。

NPO法人日本フードコーディネーター協会が実施している検定で、「食をテーマに『ヒト・モノ・コト』、そして『情報』をトータルにプロデュースする食の専門家」を目標値に置いています(って、なんだかさっぱり分かりません)。

とにかくフードコーディネーターになるためには文化や科学、アート・デザイン、経済・経営の食に関する知識が必要とされるそうで、3級からステップアップ、1級まであります。 続きを読む 民間団体資格で人気の高いフードコーディネーター

教育課程修了の必要があるフード系資格

フード系の民間団体による資格、まだまだあります。

民間団体が指定した短大や大学の必須科目を修得しなければ得られないのがフードスペシャリストとフードサイエンティスト。

フードスペシャリストは公益社団法人の日本フードスペシャリスト協会が実施、フードサイエンティストは食品科学教育協議会が実施しており、どちらも難易度は高いのですが、得られる資格は仕事に十分役立つ内容となっています。

フードスペシャリストのサイトに行くと「フードスペシャリストは(新しい食の資格のような)インスタント資格ではない」とことさら強調しているところに強い自信のほどが伺えますね。 続きを読む 教育課程修了の必要があるフード系資格

日本で唯一の男性専用セラピスト育成講座

民間団体認証の資格、どうも団体間で資格希望者の取り合いみたいなことをしていて少々うんざり、という部分もあり、そろそろ男性向けのハードスペック資格はないのか、と探してみたところ、ちっともありませんでした。

行政書士だとかファイナンシャルプランナーだとか、お固い資格は山のようにありますが、けっして男っぽいというわけでもなく女性でも取得できる資格です。

それどころか最近は男性が女性特有の資格に進出することも珍しくありません。

たとえば一般財団法人の日本メンズセラピスト協会(JMTA)が認定するアロマテラピストは日本で唯一、男性アロマテラピストの資格となっています。 続きを読む 日本で唯一の男性専用セラピスト育成講座

男だったら思い切って猟師になれ!

前項では男性が女性の資格に進出するアロマセラピストを紹介しました。

まあ、考えてみれば資格に男性も女性もないわけで、女性がかつては男性の職域だった建設現場や重機運転に進出してきたことを考えれば、男性が女性的資格を取ることに何の問題もないわけです(だから草食系って言われても仕方ないですけれど)。

とはいえ、男性的視点から見れば、そんな職種に役立つ資格ばかりではフラストレーションが溜まるというもの。

ここでは着眼点を変えて男性的職業から資格を考えてみましょう。

たとえば猟師。 続きを読む 男だったら思い切って猟師になれ!

猟師は国家試験

猟師になるための資格、最初は猟師に欠かせぬ道具、銃砲の所持許可証です。

猟銃は銃砲刀剣類所持等取締法、一般的に銃刀法と呼ばれている法律によって所持が禁じられていますが、用途目的を明確にし、講習や技能検定を受けることによって1銃1許可が与えられます。

猟銃は最終的にもっとも威力の強いライフル銃まで所持することができますが、そのためには都道府県公安委員会の許可と狩猟による獣類の捕獲、並びに生計を立てている証明が必要となります。

銃砲許可証の次は狩猟免許。 続きを読む 猟師は国家試験