「おまじないの話」カテゴリーアーカイブ

ベルを鳴らすと天使が生まれる映画

おまじないは世界各国、共通の儀式だけに映画の世界でも頻繁に出てきます。

ホラー系なら余るほど出てきますが、とりあえずここで紹介するのは、きれいなおまじない。

古い作品ですが、1946年製作のアメリカ映画で「素晴らしき哉、人生」では、ベルを鳴らすと翼を持った天使が誕生する、というおまじないが出てきます。

主人公のベイリーは貧しい人のために利益を度外視して住宅金融を経営していた父の跡を継いで事業を行いますが、仕事を手伝っていた叔父ビリーのミスによって大金を失い、境地に立たされます。

これまで人のために尽くしてきたのに、と自分の人生を嘆いて12月の雪の降る夜、橋から身投げをしようとすると、その前に一人の壮年が先に飛び降り、それを救うためにベイリーが飛び込みます。 続きを読む ベルを鳴らすと天使が生まれる映画

コーヒーを美味しく入れる呪文が出てくる映画

静かに、しかし確実に人気を集めた日本の佳作「かもめ食堂」にもおまじないのシーンがあります。

フィンランドのヘルシンキで「かもめ食堂」を営むサチエに、泥棒と間違えられた男性、マッティがコーヒーの入れ方を教えるシーン。

挽いた豆をドリップに入れ、指を真ん中に差しながらマッティが言います。

マッティ「コピ・ルアック」

サチエ「・・・は?」

マッティ「おまじないだよ」

サチエ「・・・コピ・ルアック」 続きを読む コーヒーを美味しく入れる呪文が出てくる映画

野球選手がおまじないをする映画

1989年に製作されたアメリカ映画のコメディ「メジャーリーグ」でも興味深いおまじないのシーンがありました。

キューバから信仰の自由を求めて亡命した4番バッターのペドロ・セラノは「イエスもいい神だが、それだけでは変化球が打てない」と、試合前、ロッカーの前でブードゥー教に祈りと供物を捧げるお呪いを行います。

このペドロ、直球にはめっぽう強いのですが変化球をまったく打てず、神頼みしかない、という点が笑いどころですが、チーム内にはエディというキリスト教信者もいて、ペドロのブードゥー教をバカにしてお供えもののラム酒を飲み、祟りなんかあるものかとグラウンドに出た途端、バットが頭部を直撃するという悲劇に見舞われるシーンもあります。

恐るべし、ブードゥー教。

キリストの威光も形無しです。 続きを読む 野球選手がおまじないをする映画

おまじないはいいことばかりじゃない

これまでのおまじない、どれも幸運を呼びこむ儀式ばかりでしたが、じつはその半面、人を呪うおまじないも幸運を呼びこむ儀式と同じ数だけ存在しています。

前述したブードゥー教は黒人の民間信仰として広まりましたが、白人キリスト教信者によって死者を蘇らせるゾンビだとか黒魔術といったダークなイメージを植え付けられてしまいましたが、どの宗教も似たようなダークサイドを持っており、ブードゥー教で有名な呪いの藁人形も、日本には同じような呪術の丑の刻参りがあります。

丑の刻とは午前一時から午前三時頃までの間、いわゆる草木も眠る丑三つ時ですね。

この時刻に白装束を纒い、憎い相手に見立てた藁人形を神社のご神木へ五寸釘で打ち付け、これを七日間続けると満願成就となって相手が死ぬ、というお呪い。 続きを読む おまじないはいいことばかりじゃない

自分でおまじないを見つける楽しみ

イタリアではコルナと呼ばれるジェスチャーがあります。

拳を握り、人差し指と小指だけを立てるのですが、これ、イタリアを始めとする地中海諸国では侮辱的なサインであり、とくにイタリアでは不貞を働く妻に騙されている男性に向けて差し出すという、かなり悪意のある行為です。

ただ、元々は不幸を呼びこむ事象を見た時、その呪いを避けるために行ったサインであり、一種の魔除け的な意味を持っていました。

ところが、悪魔信仰が世に蔓延るようになるとコルナはなぜかサタンを意味する形として使われ、これがヘヴィ・メタルになると神秘主義やライト感覚の悪魔的存在としてロック全般で使われています。

まさにおまじない七変化の代表格ですね。 続きを読む 自分でおまじないを見つける楽しみ

聖なる白蛇と弁財天のイラストを描いて金運アップ

「山道などを歩いていて、脱皮した蛇の皮を見つけたら、それを拾って財布の中に入れておくとよい!」

これは、昔からよく言われている民間伝承の1つである。

アナタも1度くらいは聞いたことがあるだろう。

もちろん、「財運」や「金運」をアップするための、いわば「おまじない」として伝えられるものだ。

では、どうして蛇が脱皮した後の皮に、そんなありがたい金運上昇の効果があるというのだろうか。 続きを読む 聖なる白蛇と弁財天のイラストを描いて金運アップ

古代エジプトの守護神「スカラベ」の周りをまわれ!

エジプトの遺跡の中でも有名なカルナック神殿の中に、巨大な1匹の「黄金虫の像」が安置されていることはご存知だろうか。

もちろん、はるか古代エジプト時代から置かれている。

実はこれ、古代エジプトで崇められていた神聖甲虫「スカラベ」の像なのだが、何を隠そう、その実体は「フンコロガシ」なのである。

すなわち、太陽神を崇める古代エジプトでは、その聖なる太陽のように、完全に近い円(球体)をせっせと作る、あのフンコロガシを神聖視したのであった。 続きを読む 古代エジプトの守護神「スカラベ」の周りをまわれ!

カエルの置物でお金が返る!

カエルの置物も招き猫同様、金運を招く縁起物の1つとされている。

というのは、「財布から出ていったお金がまだカエル」、あるいは「栄える」(サカエル)といった、いわば語呂合わせの縁起物となっているわけである。

そのため、財布の中に入るような、小さなカエルのオブジェが金運あやかりグッズとして、それこそ飛ぶように(この場合は跳ねるように、か・・・)売れていたこともある。 続きを読む カエルの置物でお金が返る!

お札は上下逆にして順に並べる

財布のお札の入れ方にも金運を呼び込むおまじないがある。

それは「財布の内側から『一万円札』『五千円札』『千円札』と、大きい順に並べる」ということだ。

つまり、お札の先頭ともいえる位置に高額紙幣を入れることで縁起を担ぐということなのだ。

だが、これだけではまだ不十分。さらに「紙幣はすべて逆さまに入れること」が大事なのだ。 続きを読む お札は上下逆にして順に並べる

やっぱり「ウン」で「運」が上がる!

夢占いで「ウンチの夢」、もしくは「トイレの夢」は、金運が上がる予兆として解釈されている。

それも、かなりの大金が予期せぬ形で、突如として手に入るといった解釈が多い。

こうした「夢」の考え方は、実は日本だけなく、お隣の韓国でも似たようなことが言い伝えられているそうだ。

排泄物と金運のマジカルな関係は、昔はもっと普遍的なものだったのかもしれない。 続きを読む やっぱり「ウン」で「運」が上がる!

トリンカーファイヴ!ジプシーに伝わる金運アップのおまじない

「トリンカーファイブ!」これはジプシーの間に伝わる、金運上昇のための即効性のある呪文として、日本でも比較的よく知られているものだ。

しかし即効性はあるが、永続性のほうはそれほどでもないらしい。

つまり、金運をずっと持続するだけの力は秘めていないといわれる。

それでも、本当にお金が必要なときに、急場しのぎのお金だけでもこの呪文ひとつで舞い込むとしたら、それはそれで大変ありがたいもの。 続きを読む トリンカーファイヴ!ジプシーに伝わる金運アップのおまじない

ヨーロッパ発!馬の蹄の形が金運を呼ぶ

馬蹄形の磁石!広くヨーロッパに伝わる魔除けを応用。

ヨーロッパで知られている金運上昇のおまじないに、馬蹄形の金具を用いるものがある。

日本では、風水と結び付けて語られることも多いが、これはもともと、強力な魔除けとして、またお守りとして使われていた。

つまり、馬のひづめの形そのものに、魔力が秘められていると信じられていたのだろう。 続きを読む ヨーロッパ発!馬の蹄の形が金運を呼ぶ