絶対にカメを追い越す事ができないウサギ、ゼノンのパラドックスが生まれたのかというと、ピタゴラス派の数と無限、一性と多性の考え方に対して批判を込め、背反理論として提示したからです。
寓話がテーマなので、もうちょっと簡単に言うと「数を定義として無限を設定すると前提に誤りが潜んでいることに気がつかなければ非現実的な結果であっても正しいと受け入れなければならなくなる」と主張しているわけですね。
先ほどのウサギがカメに追いつけない話、実際はウサギではなくギリシャ神話のアキレスですが、これの元になったのが二分法です。 続きを読む ゼノンのパラドックス!大人が読む寓話の教訓