「運とツキの話」カテゴリーアーカイブ

リーダーは召し使いの仕事もやれ

「格好が悪い」とか「体裁が良くない」とかいって、自分のやっている仕事を恥ずる者に幸運の女神は微笑まないものである。「みじめなことはしたくない」という気持ちがある者は、まず、人の上に立つことの出来ない素質を持った者だといってさしつかえない。「私にはプライドがある」「面子というものがある」という人間は、逆に自分自身についての自尊心がないのである。

なぜならば、もし、自分に自信があれば、他人の評価などには、傷つかないものだからだ。プライドがあるなどといって、みっともない仕事を避ける者は、逆に世間の人のいうことを常に恐れ、気にしている劣等感の持ち主なのである。有能なリーダーとなれる者は、また、どんな召使いの役割りも平然とやってのけられる者なのだ。

現在の段階をいとわず、未来の希望に燃えよ

しかしながら、リーダーたり得る者は、決して召し使いの仕事に安住してしまう者でもない。多くの人々は、現在自分が従事している仕事をいやいやながら、しかも他の仕事に移れる勇気と能力もないままに、惰性のようにつづけているものである。これは、この世における物質的成功のうんぬんをいう以前に、もうすでに不幸な状態にある人々だといって差しつかえあるまい。

現在に何の希望も持たずに働いていることは正に不幸な人生そのものではないだろうか?リーダーたり得る者は、現在の段階をいとう者ではない。しかし同時に、そこからの向上発展の希望に燃えつつある者でもあるのだ。

失敗から逃げる者に再起のチャンスはない

長いこと、銀行の貸付係をやっていたある人がこんなことを話してくれたことがある。「過去に倒産したことのある人に対しても、銀行は出資することがあります。そして、この人が今度は成功するか、失敗するかは、私にも解りません。事実、以前に失敗した人でも、その後で、事業を成功させた人は何人もおります。

しかし、私は次のような人だけは、銀行の融資対象には決してすべきではないという信念を持っております。それは、倒産した時、債権者たちから逃げてしまった人です。つまり、夜逃げですね。私の知る限りにおいては、この種の人は、再び他人に迷惑をかけるタイプの人です。倒産しても、その後始末をつけた人は、まだ信用に足るのです。これに反して、逃げ廻ったりした人は、危険で、信用することができません」 続きを読む 失敗から逃げる者に再起のチャンスはない

直感力を大切にせよ

これはあまり信用する人が多くないのであるが、われわれ人間の細胞は、五感の知覚以外の情報を受信しているのである。たまに、それが五感の知覚圏内へ、音や色になって翻訳されてくることがある。これを人々は「カン」とか「ひらめき」などと呼ぶのである。更に、これが強力なはっきりとした体験となると、人はこれを「神の啓示」として捕えることもある。そして、宗教の教祖はこのような体験を得て、生れてきたものなのだ。

ところで、世の多くのスーパー成功者は、この「直観力」をとても大切にしているものである。そして、困難に直面した時、この直観の力によって、しばしば、危険を回避しているのだ。 続きを読む 直感力を大切にせよ

リラックスタイムを設け、自己暗示をせよ

直観やヒラメキは、ただちに想像力と結びつかなければ、それは流れ星のように一瞬にして消え去ってしまう。この直観を逃がさないようにするには、日頃から、自分へ自己暗示を与えておくことだ。その暗示とは、このような探層意識からの力を、まず「私は信じる」ということである。そして、ゆったりとくつろいで、「回答は必ず得られる」と数回つぶやくだけで良いのだ。

一日に一回、コーヒーかお茶を飲んで、一人きりで、ゆったりとくつろぎ、このような自己暗示を与える時間をもうけるのは、成功者たらんとする者には、特に必要なことなのである。なぜなら、この習慣によって、直観は容易に消え去らなくなり、そして、それは想像力ヘと結びついて行くようになるからである。

ストレスを活用する者は魔法の力を得る

「直感プラス態像力」これこそ、凡人を天才や偉大な成功者へと導いて行く魔法の力なのである。そして、それに刺戟を与えるストレスとは、すなわち「願望」なのだ。だから、願うことをあきらめてしまうならば、このストレスも無くなってしまうから、この魔法の力も共に失せてしまう。ストレスとは必ずしも、悪玉の部分だけではないことが、これであなたも理解されるだろう。

自分自身に対し、ある程度のプレッシャーをかけることは必要なのである。ところが多くの人は、このようなプレッシャーやストレスを、不幸の本体のように誤解して、忌み嫌ってしまうのである。「ストレスをもって、自らの潜在意識を刺戟せよ」これが、魔法の力を手に入れる第一手段なのだ。

「ノー」といえることは、成功者の条件である

「ノー」といえない人間は、成功者にはなりがたいものである。自分にとって不利であったり、好まないタイプの人間に対して、その近づいてくるのを阻止し得ない、つまり気の弱い人間は、とかく優柔不断になりやすく、果断を必要とする成功への道からは、はずれがちとなる。

しかしながら、その「ノー」のいい方がカドのあるいい方であり、いたずらに相手の感情を傷つけてしまうのも、これまた、ツキをおのれから遠ざけるやり方でもあるのだ。

ではどのようにして、円満に、それらの人から離れるのか?まず、自分にとって不利な人間について考えてみよう。 続きを読む 「ノー」といえることは、成功者の条件である

いやなタイプを遠ざけるな

自分にとって、いやな人間、嫌いなタイプであるからという理由だけて、それらの人々から遠ざかるべきではない。前項の「ノー」という場合は、あくまで、自分を利用しようとする打算のみの図々しい人間に対してである。

成功人間になるための秘訣の一つは、大なり小なり、自分に対する協力者をふやして行くことである。

たしかに、この世の中には、無神経な人間がいて、こちらが欲しもしないこと、またはものをもって、好意の押し売りをどんどんとしてくる人々もいる。 続きを読む いやなタイプを遠ざけるな

猜疑心は人生を不幸にする

「人を見たら泥棒と思え」式に、常に人にはだまされまいと用心怠りなく、警戒心をとがらせている人間に、大きな成功は訪れない。なぜなら、この方法は、たしかに他人からだまされることは少なくなるかも知れないが、それより、自分にツキを運んできてくれる良き人を、自分のもとから他方へ追いやってしまうからである。

人は、武装し、身構えた人に対しては、本能的に身がまえ、もう素直に接しようとはしなくなるものである。このように、内に猜疑心が満ちておれば、外面はいかにとりつくろっても、冷めたく暗い雰囲気は自然と外に発散されてくる。 続きを読む 猜疑心は人生を不幸にする

色々な人脈に触れて豊かな人間になれ

昔は無趣味で、商売以外に何の興味もなく、女性に対しても、石部金吉、木念人というのが、事業を繁盛させるタイプだと考えられていたものだ。しかし、現代は違う。これはなぜかというと、複雑混迷化した文明のせいである。昔は、米屋は米だけを、いかに多く売り、いかに多く利潤を上ければよいか、それに専念していればよかった。ところが、今日のように、目まぐるしく変る世相と、人々の好みは、社会的需要の品さえくるくると変えて行ってしまうのである。

かつて、ロングスカートやミニスカートを流行させたファッション界の仕掛け人は、もうその神通力を大衆の上に用いることは出来なくなり、幾つもの有名会社が倒産した。 続きを読む 色々な人脈に触れて豊かな人間になれ

本業以外で自己重要感を高めるな

しかしながら、情報収集がいかに大切だからといって、本業をおろそかにしてまで、たとえば社会的生活運動を主にしてしまって良い筈はない。それが趣味にしろ、社会運動にしろ、また何らかの人脈的パーティー運動にしろ、自分の喜びとするものに熱中するあまり、本業の方の、たとえば上司の意向に逆らったりしてはならないのは勿論である。

このように、社会の他の人間グループに入り、そこでの何かの役割りに熱中している人間の殆んどは、自己重要感の充足をそこで計っているものである。すなわち、本業の方で得られなかった、自己重要感をそっちの方で、うめあわせようと無意識的に演出、また行動するのだ。

まず相手を信用せよ

たとえ、自分に対し、不信の目を向けている相手に対しても、優しく、心を開いた態度で接するべきだ。相手がそのような態度をとるのは、心におびえを持っている証拠である。過去に何回か人に裏切られた体験を持つと、世の中じゅうの人間が、自分に向かってあだをなすような錯覚に捕われてしまうものだ。

そのような人は、かわいそうな人だと、まずいたわりの心をもって接することだ。基本的にいって、まず相手を信頼する態度から始めることは、成功人間になるためには必要なことである。そして、常に柔軟な姿勢を保ち、相手の出方次第で対応の仕方を変化させて行けばよいのだ。