人から受けた恩義には鈍感で、恨みには敏感な人間がいる。こういう人間は衰運の運をたどることは明白だが、それと同時に、人生そのものが不幸感の連続になるものだ。
こういう人間は、特に他人に対し要求度が高く、しかも、他人のものは自分のもの式に考え、結局は人に嫌われてしまう。そして、常にその別れて行った他人に対して、悪口や不平を並べるのである。時には努力して、有力者のもとに、その庇護を受けることもある。 続きを読む 「恩義に鈍感、恨みには敏感」は衰運タイプ
人から受けた恩義には鈍感で、恨みには敏感な人間がいる。こういう人間は衰運の運をたどることは明白だが、それと同時に、人生そのものが不幸感の連続になるものだ。
こういう人間は、特に他人に対し要求度が高く、しかも、他人のものは自分のもの式に考え、結局は人に嫌われてしまう。そして、常にその別れて行った他人に対して、悪口や不平を並べるのである。時には努力して、有力者のもとに、その庇護を受けることもある。 続きを読む 「恩義に鈍感、恨みには敏感」は衰運タイプ
電車の中で、少しでも足を踏まれたり、足に何か当ったりすると、大仰に「痛い!」と大声を反射的にあげる人がいる。そして、顔をしかめ、長い間、その痛みのひどいことを誇示するのである。このようなタイプは「被害者意識の強い人」である。
これはどちらかといえば、女性の方に多い。被害者意識の強い人は、潜在意識に、「自分は少しも悪くない。このような目に私があわされたのは、あなたの貴任である」といった意識が常駐的に根をおろしているのである。その故に、精神分析医はこれを心理学的分類の中では、特に「あなたのせいで型」という名称をつけている。 続きを読む 被害者意識を捨て、プラス思考を心掛けよ
自動車というものは、ガソリンを入れておきさえすればよいというものではなくて、ガソリン代の他に管理費というものが要することは誰でも知っている。人間の健康についても同様である。それは食物だけ与えておけばよいというものではなく、何らかの健康管理が必要なのだ。更にいうならば、現代人は「心の健康管理」についても、おカネを使わなくてはならなくなっている、といえよう。
総合的な意味で、自己管理の出来ないものに、自分の運命発展のため機構を管理出来る筈はない。しかし、しばしば、自動車の定期点検と整備を怠り、その車を早くダメにしてしまうように、自分自身の人生を、そのように無神経にあつかっている人も多いものだ。
「心の健康管理」には色々の方法がある。一番てっとり早いのは、リクリェーションで、野山に遊ぶことであろう。次には、瞑想、坐禅、ヨガなどの講習会から、成功哲学などを含めて、種々の心のコントロール法を説く講演会に出席すること。その次には、自己コントロールに関しての専門誌や本を読むこと、ということになろう。
人間、もっとも尊いのは健康である。健康なくして、お力ネがあっても空しいことは容易に想像つくことだ。勿論、一番望ましいのは、健康であって、おカネがあることだ。ところで、病気とは「気のやまい」と書くように、心の健康が即、身体の健康であることは誰もが承知している。そこで、ある学者のいうことだが「心の管理費は年収の5パーセントを消費すべきだ」という言葉にもうなずけるのである。
貧富のわかれ目は、正に「考え方の違い」によって生ずる。富を築く人の思考は「陽の類」にあった。そして、貧乏への道を歩む人の思考は「陰の類」にあった。ここでいう思考とは、その人の日常における基本的な心の動きといってもよい。陽の類と陰の類とを次にかかげる。
陽の類:面白い・やれる・元気だ・安心だ・平安・感謝・落ちつき・愛情・自信・許し・時間は作れる・思いやり・幸せだ
陰の類:つまらない・無理だ・疲れた・不安だ・悩み・不平・焦り・憎しみ・恐れる・怒り・時間がない・自己主張・不幸だ 続きを読む 貧富の差は日常の考え方の違いから生ずる
いつの場合も、成功には協力者による協力が心要である。協力者を数多くかかえ、そして正しく選ばれたその能力が正しい対象に適合させてあるならば、その人の成功は目を見張るほど大きなものとなる。ここで大切なことを一つ指摘しよう。
それはこの協力者は、あなたの友人でなければならぬ、という点である。あるいは味方であると言葉を代えてもよい。それはたんなる営利だけのつながりではなく、そこには「友情」と「たがいの尊重」という感情が介在せねばならぬのだ。 続きを読む 成功には協力者の協力が必要である
協力者を、自分に対しての良き協力者とする力は、あなたの魅力にかかってくる。では、どうやってその魅力を得るか?その秘訣はそんなにむずかしいものではない。あなたに魅力を生じさせるのは、普通、次の三点によってである。
1.金銭的利益を与える。
2.群居衝動を充足する。
3.自己重要感を高めてあげる。
利益は軽視すべきではない。といって、この力の協力者に対して、真の協力を求めるための要素として、それは過大評価もさるべきではない。というのは、金銭的利益のみでは、そこに友情は生れないからだ。 続きを読む より良い協力者を引き寄せる三つの秘訣
古典的な心理学では、「超自我の危険性」ということが説かれている。私たちの心の奥底には、自我を処罰する超自我という意識の存在があり、通常これは良心としての働きをしているのだが、時々これが過ぎると、マゾヒズム的に自己をいじめて止まなくなるという。
これは、一種の欲求にさえなっている場合があり、人は他人に罰されたくて、何かのヘマを無意識の内に犯すようになってしまうことさえある。「解っちゃいるけど止められない」式に、世の中には誰が見ても愚かだと思われる言動を重ねては、失敗を続ける者がある。 続きを読む 緊張感をとり、リラックスせよ
超自我の持つ危険性の一つに「完全主義」がある。これも幼児の親のしつけにその原因があることが多い。例えば、母親が厳しく、その子が学校で、かなり良い成績をとっても容易にほめない場合、この子は必死になって勉強し、母親の笑顔を見ようとする。
これは、子が親の愛情を得ようとする涙ぐましい努力である。しかし、母親は決して100パーセント、彼に対してOKを出さない。そして、より高き理想を示し、それを彼に期待するのである。
この幼児体験は、彼の潜在意識に刷り込まれ、やがて母親が死んでも、その役目は彼の内心の超自我がとって代わる。そして「まだ、足りない。もっともっと」と彼自身を叱咤して止むことがない。 続きを読む 完全主義は危険である
あなたは、会話中に人を笑わすことができるだろうか?会話中の適度の笑いは、人間関係における潤滑油である。そして、この油を適当に用いられるならば、あなたは成功のための一つの要素を持っていることになる。もし、あなたがこの「ユーモアのセンス」について不得手ならば、ぜひとも、そのセンスと技法を身につけるよう勉強すべきであろう。
「成功は陽気の内において育つ」この言葉はぜひとも記憶されたい。陽は熱であり、光である。われわれがこれを内に満たす時、それは人々の心を暖め、また世を明るくする輝きともなるものだ。そして人間関係において、その陽気をかもし出す最も効果的な方法が「笑い」なのである。
マホメットは次のようにいったという。「この世の中で最も素晴しいことの一つは、他人の顔に笑いの表情をもたらすことだ」。デール・カーネギーは次のようにいった。「相手を腹の底から笑わせることができれば、友人になる道が開ける。相手が一緒になって笑うのは、いくらかでもこちらが好きな証拠だ」ところで、ここで「人間の笑いには二種類の要素がある」ことも知らなければならない。
その第一は「相手に好意を示す笑いである」そして、その第二は「優越の笑い」である。実際のところ、相手を笑わすのは、この第二であることが多い。すなわち、自分のヘマなことを相手に話すと相手は笑う。そしてこの笑いは優越の笑いであり、しかもそれは相手の自己重要感を高めてあげる働きをするのだ。しかし、この「優越の笑い」にはやがて「好意の笑い」がダブってくるのである。
「他人の自己重要感を高める者は、その見返りとしての報酬を受ける」これは正に真理である。実業界におけるトップクラスの成功者は、多くの場合、非常に腰が低くて、それに接する人をしばしは驚かせる。
それは「みのるほど頭(こうべ)のさがる稲穂かな」という古語の示すとおりである。
被らは、相手の自己重要感を高め、満足させ、その結果として、莫大な報酬を受けたのだ。ところで、相手の自己重要感を高めるには二つの手段がある。 続きを読む 相手に優越の喜びを与えよ