「運とツキの話」カテゴリーアーカイブ

繰り返すことで広がる神経細胞

次に潜在意識を高めるため、経験値の量を増やすために、なぜ地道な反復の練習が必要なのかを説明しますね。

顕在意識、潜在意識に関わらず人間の意思を持った行動や意思に関わらず活動する生理はすべて脳によって指令が下され、脳に支配されていると言っても過言ではありません。

実際のところ、まだ脳はすべて解明されたわけではなく未知数の部分もかなりあり、それが脳死という判断を混迷させている原因でもあるのですが。

とはいえ、フロイトやユングの活動していた19世紀後半から20世紀前半に比べれば脳の科学は格段に進歩しています。

記憶を行う場所や想像を行う場所、感情を喚起する場所や判断を行う場所などが次々と解明されました。 続きを読む 繰り返すことで広がる神経細胞

目標を強く願うことの脳内変化

ただし、この脳内に張り巡らされているニューロンとその間で伝達を行っているシナプスはとても経済的な細胞で、1度や2度しか使わない脳内経路と情報の場合、形成してもやがて消滅してしまうのです。

逆に、何度も使う脳内経路で情報量も多くなれば、ニューロンの数もシナプスの量も増えていくわけですね。

簡単に言ってしまえば、反復練習や地道な努力の積み重ねは、このニューロンとシナプスを安定させる目的なのです。

目標に対する経験値という脳内経路を作り、その経路を太く広げることで情報量の流れを安定させ、さらに幹線を伸ばすことで他の経験値からの応用を取り入れることができるのです。 続きを読む 目標を強く願うことの脳内変化

やがて消滅する神経細胞

目標を確立して強い意志を持ち続けている限り、このニューロンとシナプスは成長を続けていきますが、残念なことに経済性に加えて正直者のため、流通するシナプスの量が減っていくと自然に消滅したり、脳内経路を変えたりしてしまうのです。

日本の道路も交通量が少ないところは自動的に細くなったり、交通量の多いところは広がったりしてくれると、税金も少なくて済むんですけれど。

道路事情はさておき、シナプスの量が減る、というのはどういうことでしょう。

反復練習や地道な努力が減り、目標に対して行動を起こしていない時ですね。

それから目標を諦めた時。 続きを読む やがて消滅する神経細胞

失敗しない潜在意識の活用方法

では、最後にこれまでの内容をまとめてみましょう。

自己啓発における潜在意識とはフロイトやユングが唱えた『無意識』とはまったく無縁であり、自己啓発に役立てる潜在意識とは経験値による潜在能力、ポテンシャルであること。

潜在意識は『成功』という結果をもたらせるものではなく、『成功』という結果を導くための手段でしかないこと。

始めに目標ありき。

その目標がなければ潜在意識を高めることもできず、目標を維持し続けることで潜在意識の容量も増えていく。 続きを読む 失敗しない潜在意識の活用方法

貴方が白い紙に書き込むこと

アメリカの作家、リチャード・バック氏の著書『イリュージョン』に、こんな一節が出てきます。

「いつも君は白い紙を持っている。

それはほとんどの場合、計算のための用紙として使用される。

しかし、もし君が望むなら、そこに現実を書き込むことが可能だ。

意味のないこと・・嘘・・

なんでも書き込むことができる。 続きを読む 貴方が白い紙に書き込むこと

13日の金曜日というジンクス

日本は良いもの悪いもの、なんでも取り入れる貪欲な性格を持っていて、さらにそれを日本流にアレンジする器用さが日本の文化・風習を育てているともいえます。

そのひとつがジンクス。

たとえば4と9と13、666。これらの番号は公共施設であまり見かけることがありません。

シティホテルや病院、鉄道車両、車のナンバープレートなどですね。

4は死、9は苦、この辺は日本の語呂なのでまだ分かりますが、13はキリスト教圏における最後の晩餐の人数であり、666に至っては悪魔の番号という、キリスト教信者以外にはまったく縁のない数字ですが、不吉である、という、ただそれだけの理由で忌み嫌われています。 続きを読む 13日の金曜日というジンクス

日本のジンクスは礼節にも関わっている

ジンクス、とは縁起の悪いことを言いますが、日本の場合、礼節を重んじることから自分だけでなく相手に対して失礼に当たる、という意味でもジンクスが生活のなかに取り入れられています。

たとえば病院の見舞いに鉢植えの花を持っていくのは良くない、というのは典型的なジンクスですね。

根付く、病院に長く入院するという隠喩になってしまうからですが、同じく見舞いの花としてシクラメンを持っていくのは良くない、とも言われます。

シクラメンは4と9が入っているから、とかなり無茶ぶりな根拠です。 続きを読む 日本のジンクスは礼節にも関わっている

13という数字が不吉なのは北欧神話から

ジンクスは絶対的な法則が存在しているわけではなく、単なる経験値や慣習、つまり迷信に過ぎないのですが、もちろんジンクスが発生する経緯が必ずあり、その経緯次第によっては迷信であると分かってもバンデミックのように拡散する可能性を持っています。

たとえば「13日の金曜日には不吉なことが起こる」というジンクス。

イエス・キリストが磔刑にされたのが13日の金曜日であることからキリスト教徒は忌むべき日、という俗説ですが、これは主に英語圏(ドイツやフランスも含まれる)だけの話で、キリスト教総本山のお膝元であるイタリアでは不吉な日は17日の金曜日、スペイン語圏では13日の火曜日となっており、13という不吉な数字と金曜日を不吉な曜日とする風習が合体して、13日の金曜日が不吉な日である、と定着しましたが、これ、19世紀に入ってからの話なんです。 続きを読む 13という数字が不吉なのは北欧神話から

「秋ナスは嫁にくわせるな」というジンクス

13日の金曜日には不吉なことが起きる、というジンクスは西洋圏の経緯なので、もっと日本人向けジンクスの経緯を紹介しましょう。

たとえば「秋ナスは嫁にくわせるな」というジンクス。

これは姑の嫁いびりとして知られている風習ですが、最近では秋ナスには水分が多く、体を冷やしてしまって子作りができなくなるから、とか、秋ナスはおいしいけれど種が少なく、子種に恵まれないからといった意味から出たジンクスとも捉えられています。

もっとも、このジンクスは経緯がはっきりしていません。 続きを読む 「秋ナスは嫁にくわせるな」というジンクス

黒猫は魔女の使いというジンクス

西洋のジンクスは時として日本では縁起ものになることがあります。その代表例が黒猫。

ヨーロッパの多くの国では「黒猫が横切ると不吉なことが起きる、黒猫をまたぐと不幸なことが起きる」というジンクスがあります。

その一方、日本では「夜目が効く」という理由から日本では黒猫を「福猫」として魔除けや幸運、商売繁盛の象徴とされていました。

招き猫でも白いネコより黒い方が魔除け厄除けの意味合いが強いそうです。

新選組の沖田総司は労咳を患い、晩年、黒い猫を斬り殺そうとしますが、これは黒猫に労咳を治す力があるという迷信から黒猫を飼っていたのですが、結局、労咳が治らなかったことを恨みに思ってのことで、けっして不吉な存だから、という行動ではありません。 続きを読む 黒猫は魔女の使いというジンクス

ジンクスを破った駒大苫小牧高校

ジンクスのほとんどは根拠のない迷信ですが、業界においてはジンクスが業績に大きな影響を与えるとかんがえる人が多くいるようで、根拠があろうとなかろうと、ジンクスは横行しています。

その代表例がスポーツ業界。

業界の慣習、東西、本人特有を問わずさまざまなジンクスがあります。

たとえば相撲には「弓取り式、または初切(しょっきり)を務める力士は大成しない」というジンクスがありますが、弓取り力士では小結まで上がった巴富士がいますし、初切経験者では出羽錦が関脇へ、栃錦は第44代横綱まで昇進しています。 続きを読む ジンクスを破った駒大苫小牧高校

トヨタの車名にCがつかないワケ

ジンクスも企業にとって何億、何十億という利益につながるかと思うと、とりあえずジンクス信奉者になるようですね。

たとえばホンダ。

実力本位の会社体質やレースを実験の場とする現実主義のメーカーですが、TVCMではほとんどの車種で有名芸能人の器用を避け、CMソングもJ-POPではなく洋楽やオリジナルを尊重しています。

安易に有名芸能人に頼らないという独自路線もありますが、ひとつには有名芸能人を器用すると車が売れない、というジンクスがあるとか。

トヨタには、ジンクスとして流布はされていませんが、明らかにゲン担ぎをしている事実があります。 続きを読む トヨタの車名にCがつかないワケ