潜在意識の活用に限らず、どの自己啓発書を見ても必ず登場してくるキーワードがあります。
『成功』とか『夢・願望』とか『実現』とか『達成』とか。
成功したい貴方の夢・願望は必ず実現・達成する!
と、これらのキーワードをくっつけるだけで簡単に自己啓発書のキャッチコピーが作れてしまいます。
このコラムでは、これらのキーワードと潜在意識の結びつきを否定的に書いてきました。
それはキーワードがあまりにも漠然としているからです。 続きを読む 曖昧な自己啓発書のキーワード
潜在意識の活用に限らず、どの自己啓発書を見ても必ず登場してくるキーワードがあります。
『成功』とか『夢・願望』とか『実現』とか『達成』とか。
成功したい貴方の夢・願望は必ず実現・達成する!
と、これらのキーワードをくっつけるだけで簡単に自己啓発書のキャッチコピーが作れてしまいます。
このコラムでは、これらのキーワードと潜在意識の結びつきを否定的に書いてきました。
それはキーワードがあまりにも漠然としているからです。 続きを読む 曖昧な自己啓発書のキーワード
『成功』への方程式を自分で作ることはできましたか?
少し語句を具体的にすると分かりやすくなりますね。
『成功』は結果、『夢・願望』は目標と置き換えてください。
『実現・達成』はそのまま使えますね。
あと、足りないのは計画と経験値ですから、これらを組み合わせることで方程式が完成します。
成功という結果を実現・達成させるためには目標を明確にし、計画を立てて経験値を積み重ね、計画に沿った行動を取ることが必要、となるわけです。 続きを読む 成功方程式のなかの経験値
『無意識』=潜在意識を経験値と置き換えることができる理由をもっと簡単に説明しましょう。
朝、起きてからパジャマを脱ぐ時、ボタンを外して右手を抜き、上着を脱いでから下着にとりかかる、などと顕在意識で考えながら行う人はほとんどいないでしょう。
朝、ご飯を食べる時に箸をどうやって持って何をつまんで(もちろん好物の料理が並んでいたら選択に迷いますが)どのように口へ運ぶか、なんて考える人もいませんよね。
でも、寝る時は浴衣しか着ない、という人やパジャマを着ない、という習慣の人はどうですか? 続きを読む 無意識のうちにできる行動
運動神経がいい、というセンテンスは日常的に使われています。
スポーツが上手にできる人へよく使われるセンテンスですが、運動神経という特定の神経系統はなく、運動を支配する筋肉や骨格の動きは小脳や脳幹から出される統合的な指令によって果たされます。
では、なぜ運動において神経系統の差が生まれるのでしょうか?
野球をやってもバスケットをしても、サッカーをしても上手な人って必ずいますよね。
あるいは何種類もの格闘技で活躍する人もいます。 続きを読む 経験値が高いと応用が可能
経験値、つまり潜在意識が無意識状態で活躍するのはスポーツの現場だけではありません。
体育会系ではなく、発明家や研究者、芸術活動を行っている文化系の人でも活用されています。
カシオが販売している衝撃に強い腕時計、Gショックは世界的に大ヒットしていますが、この開発秘話はいかにも研究者らしいエピソードです。
Gショックの基礎を開発したのはカシオに在籍している伊部菊雄さん。
開発のきっかけは社内提案の義務から「落としても壊れない丈夫な時計」と、たった1行書いた企画書からでした。 続きを読む Gショックが生まれた瞬間
Gショックを開発した伊部菊雄さんの例は成功という結果を導きましたが、もちろん、ひらめきのないまま研究が頓挫した例はいくらでもあります。
天才的なバッターでも10回打席に入ったうち、3回ヒットを打てたらチームの中心打者になれますし、豪速球を投げるピッチャーが毎試合、完封できるわけではありません。
潜在意識、つまり経験値を活用したところですべてがうまくいくとは限らないのです。
むしろ失敗する方が多い、と考えた方がいいでしょう。
その失敗をどう捉えるか、それが潜在意識という経験値の量を増やすことに繋がるわけですね。 続きを読む 潜在意識という経験値の量を増やす
1990年代に一部で流行したカルト的な書籍として「マーフィーの法則」があります。
いえいえ、こちらはジョセフ・マーフィー氏の「マーフィー 運命の法則」といった自己啓発書ではなく、もっと自虐的な内容で、一切関係がありません。
英文におけるタイトルは、
『Murphy’s Law and Other Reasons Why Things Go Wrong』で、
マーフィーの法則における間違った方法の他の理由、というような複雑なタイトルです。
一文を紹介するとこんな感じです。 続きを読む もうひとつのマーフィーの法則
『成功』という結果を導くためには『夢・願望』を目標に置き換え、『実現・達成』させるために経験値という潜在意識を活用する、という方程式は理解できたことでしょう。
潜在意識は潜在能力、ポテンシャルと言い換えることもできますね。
この潜在意識を高めることこそ誰もが苦手と感じる、もっとも重要な部分です。
潜在意識の活用に限らず、世に数多ある自己啓発書のなかで、まともな自己啓発書ほど、経験値を高めるための方法は地道であるがゆえ、あの手この手と手法を変え、できるだけ持続性のない読者を引っ張ろうとするワケで、内容的にはどの自己啓発書も変わりはないのです。 続きを読む 地道な活動こそ成功への近道
潜在意識に限らず、どの自己啓発書も最初の目標は低く設定しろ、と説明しています。
これも正しいアプローチ方法ですね。
たとえば部屋の掃除が苦手な人。
汚れた部屋全体をピカピカにする、というイメージが掃除に結びついていませんか?
けれど現実は荷物が多すぎてどこになにをしまうのかと考えているうちにうんざりして頓挫、というのはよく見かけるケースです。
そんな人に取って部屋全体をピカピカにする、という目標は高すぎて頑丈な壁のため、いきなり壊す、乗り越えることができません。 続きを読む 小さい壁の壊し方を学ぶ
経験値、すなわち潜在意識を高めるために欠かせないのは持続性です。
この持続性を持たせるための有効な手段が小さな目標から行動を起こせ、という方法。
簡単に乗り越えることができる壁を用意するところから始めれば、誰でも壁を乗り越えた時の快感を覚えることができます。
つまり『成功』の甘い蜜ですね。
壁が大きくなるほど、蜜の味が甘くなると理解できれば、持続性は約束されたようなものです。
ここで間違えてはいけないのが蜜の味を目標とは別の欲望で満たしてしまうこと。 続きを読む 成功報酬の与え方
比喩として、目の前の壁の向こうに何があるのかを知っている人は、壁を壊した人だ、と最初に紹介しました。
壁の向こうにあるのは『成功』という名の甘い蜜の味です。
悩んだ挙句、ブレイクスルーで自分の技術が上達した時、思いもよらない発見をした時、自分の理論が実証された時、そこには物品や休息では味わえない快感があります。
その快感は継続性のない瞬間的なものですが、乗り越えた壁が大きいほどボルテージは高くなり、快感の痕跡を強く残します。
だからこそ、一度、壁を壊した人は次の壁もなんとか壊そうと努力、工夫をするわけですね。
潜在意識には、この達成感という快感も経験値として取り込みます。 続きを読む 潜在意識に刻まれる達成した喜び
壁の向こうの蜜の味、それを少し分かりやすく科学的側面から説明しましょう。
達成感は快感に分類されますが、脳の中でこれを感知しているのはA10神経。
これが活発化すると脳内で快感と認識されるわけですね。
なぜ脳はあえて快感という本能的な感情を与えたのでしょうか?
じつはこれ、生きていくためにとても重要な感情で、報酬系と定義されています。
人間を始めとして生き物は生命を維持するために必要な行動を取らなければなりません。 続きを読む 欲求を満たすことで活発化するA10 神経