2017年の年末ジャンボ宝くじ、ついに10億円に到達です。
2016年は1等が7億円だったので一気に3億円上乗せですね。
ちなみに3大ジャンボと呼ばれているサマージャンボとオータムジャンボ(2017年からはハロウィンジャンボに名称変更)。
2017年はそれぞれ5億円、3億円だったので、いかに2017年の年末ジャンボの10億円が高額であるか分かるでしょう。 続きを読む 宝くじの購入は甘い夢の始まり
2017年の年末ジャンボ宝くじ、ついに10億円に到達です。
2016年は1等が7億円だったので一気に3億円上乗せですね。
ちなみに3大ジャンボと呼ばれているサマージャンボとオータムジャンボ(2017年からはハロウィンジャンボに名称変更)。
2017年はそれぞれ5億円、3億円だったので、いかに2017年の年末ジャンボの10億円が高額であるか分かるでしょう。 続きを読む 宝くじの購入は甘い夢の始まり
まずは宝くじの基本的な情報からおさらいしていきましょう。
宝くじ、本来の目的は購入者に夢を与え、実際に当せん金を支払うだけでなく公共事業や自然災害復興への支援に使うために販売されています。
公共事業は国や各都道府県、政令都市に適用されており、平成27年度では札幌市の円山動物園ホッキョクグマ・アザラシ館建設費、子供医療助成費など。
岩手県では子供・妊産婦医療助成事業費、いわて子どもの森管理運営費など。 続きを読む 宝くじの収益金って何に使われているの?
公共事業の資金を目的として発行する宝くじ。
これ、現代に始まったことではなく、宝くじの歴史を紐解けば最初から行われていたことが分かります。
宝くじの起源となったのは大阪府箕面市にある箕面山龍安寺で鎌倉時代に行われた「箕面富(みのおのとみ)」と言われています。
当たりの書かれた木札とハズレの木札を木製の富箱の中に入れ、住職が富箱にある小さな穴にキリを差し込んで当せんを決めるといった内容で、その賞品は金銭ではなく弁財天のお守り「本尊弁財天御守」だったそうです。 続きを読む 富籤(宝くじ)の起源は?
江戸時代の亨保15年というから1730年のこと、幕府は仁和寺(にんなじ)の門跡(もんせき)宅館修理の名目で富籤(または富突)を復活させました。
仁和寺は京都にある真言宗の総本山寺院で、門跡というのは皇族や公家が住職を務める特定の寺院のこと。
簡単に言うと位階の高い寺院の住職のために幕府公認で富籤(とみくじ)を行ったわけですね。
これを護国寺で3年連続して実施したことから、以後、富籤(とみくじ)は(官民が味をしめて)幕府公認による寺院の修復費用目的で開催されるようになりました。 続きを読む 富籤(宝くじ)が幕府公認になったのはいつ?
老中、水野忠邦が実施した天保の改革は風俗粛清もあって庶民には不評、失脚した後は暴徒化した庶民に自宅を襲撃されるなど悲惨な目に遭っていますが、ひとつ褒められることがあるとすれば旗本であり南町奉行を努めた遠山景元を側近に置いて改革に着手させたことでしょう。
水野忠邦はとにかく風俗粛清でしたが遠山景元は庶民の楽しみまで奪うことを良しとせず、庶民の味方になって敵対する旗本の鳥居耀蔵の政策をことごとく無視して奉行を努めました。
もちろん庶民からの人気は絶大、これが「遠山の金さん」の始まりです。 続きを読む 遠山の金さんと富籤(とみくじ)の関係?
時代はもう一度さかのぼって江戸時代。
射幸性のある富籤(とみくじ)、お上が仕切って寺院の資金源になるのは納得のいかない話、と考えるのはいつの時代でも怖い関係の人たちの共通点。
かくして江戸の強面連中は非合法としながらも私立の富籤(とみくじ)を行うようになり、これが庶民にとっての娯楽となって「陰富(かげとみ)(かげとみ)」と呼ばれるようになりました。
この背景には強面連中が資金源として庶民の小銭を巻き上げる博打というだけでなく、公式の富籤(とみくじ)購入金額が高価(一時は33,000円相当)であったことが挙げられます。 続きを読む 宝くじのルーツ「陰冨」ってどんな意味?
ところで、これまで「当せん」とか「抽せん」と書いていたことに気がついた人もいるでしょう。
けっして漢字を知らないわけではなく、また誤記でもありません。
なぜ「当選」とか「抽選」と表記しないのかというと、「せん」の字は富籤(とみくじ)でも分かるように「籤」が正解。
この漢字、「くじ」だけでなく「せん」とも読みます。
したがって漢字表記するのであれば「当籤」「抽籤」と書きます。 続きを読む なぜ「当選」ではなく「当せん」と書くの?
中高年の人たちにとって、宝くじといえば第一勧業銀行の販売といった認識が強いはず。
2000年から富士銀行と日本興業銀行、第一勧業銀行の3行が株式会社みずほホールディングスを設立したことから2002年にはみずほ銀行になったため、現在、宝くじのほとんどの商品をみずほ銀行が販売しています。
これだけの宝くじを一手に販売しているのだから、さぞ儲かっているだろう、と考えるのは早計。 続きを読む 宝くじ販売を請け負っている銀行に入る利益は?
なぜ、ひとつの銀行が宝くじの業務委託を独占するようになったのかというと、第二次大戦最中の昭和20年(1945年)7月まで遡って調べる必要があります。
日本は敗戦にまっしぐらでしたが、それでも軍部は諦めずに民間の浮動購買力を軍事費に充てるため、1等10万円が当たる富くじ「勝札」を1枚10円で販売しました。
南方では幾万の兵士が戦死しているというのに、案外と呑気なことをしていたんですね、日本の軍部は。 続きを読む なぜひとつの銀行だけが宝くじの業務委託を受けているの?
宝くじの歴史が大まかに分かったところで現代に戻りましょう。
ところで宝くじは何種類あるかご存じですか?
最近ではいろいろな宝くじが販売されているのでマニアでもない限り、種類を正確に言い当てられる人はほとんどいないはず。
大別すると3タイプあります。
まずは組や番号が予め印刷されているタイプで、ジャンボ宝くじや全国またはブロックで販売される通常宝くじがカテゴライズされます。 続きを読む 日本の宝くじは何種類ある?
宝くじは本来、刑法に抵触する犯罪です。
刑法185~187条には「賭博及び富くじに関する罪」が明記されており、通説では「公序良俗、健全な経済活動及び勤労への影響と副次的犯罪の防止」のための法律で、具体的には「国民の射幸心を煽り、勤労の美風を損ない、国民経済に影響を及ぼすから」という内容です。
もうちょっと簡単に言うと、富くじのように賭博性の高いものは、賞金目当てに国民が買って勤労意欲をなくしてしまい、それが結果的には日本経済の沈下を招いてしまうため、という意味ですね。 続きを読む 宝くじはなぜ合法?
toto(トト)、宝くじのロトに似ているネーミングで混同している人もいるはず。
totoは一般的にサッカーくじと呼ばれており、正式名称はスポーツ振興投票で日本スポーツ振興センターが販売元です。
totoはイタリアのサッカーくじ、トトカルチョからネーミングされました。
ちなみにイギリスにもサッカーくじがあり、The Pools(プール賭博)と呼ばれています。 続きを読む 日本スポーツ振興センター発売のサッカーくじは合法?