「開運グッズ検証」カテゴリーアーカイブ

人生に幸運、不運はつきもの

誰でも幸運だけで生きたいものです。

こればっかりは本人がどうにかできるものではありません。

どちらも突然に訪れ、右往左往、翻弄されるのが人生、ともいえます。

幸運、不運が論理的に解明されるのであれば呼び寄せることもできるし、避けることもできますが、それができるくらいなら世の中、戦争もなく穏やかで理想的な環境になっていることでしょう。

世の中には解明できないことがたくさんあり、幸運、不運もそのひとつ。

誰でも不運を嫌い、幸運を好みます。

できれば人生、幸運だけで終わりたいものですよね。 続きを読む 人生に幸運、不運はつきもの

石は最強のラッキーアイテム

まずは世界中のラッキーアイテム、石。

とくに女性の方は石がお好きですよね、キラキラ、ピカピカ光った石が。

そのために男性はなぜか給料の3ヶ月分を費やしたり、結婚10周年や20周年を迎える度に、なぜかまたピカピカしているだけの石を贈らなければならないのは世の男性の納得のいかないところですが、やはりピカピカ光るだけの石でも女性を捉えて離さない魔力を持つのが、また貴石である所存でしょう。

日本でパワーストーンと呼ばれる石は貴石、半貴石だけでなく金銀などの貴金属、鉱石、さらに鼈甲や象牙などの生物的材料まで含まれ、稀にガラス加工品まで含まれることがあります。

ちなみにパワーストーンと表現しているのは日本だけで、英語圏ではクリスタルパワーとか単純にジェムストーンと呼ばれています。 続きを読む 石は最強のラッキーアイテム

70年代のムーヴメント

1960年代、世界中は好景気に湧き。裕福な生活は物欲に目を向けました。

日本でも高度成長時代が訪れ、第二次大戦の傷跡も薄れ始めた頃、その象徴として1964年、日本で初めて東京オリンピックが開催されています。

その一方、アメリカでは1960年代後半よりベトナム戦争が泥沼化、アメリカ国内で反戦ムードが高まるなか、物欲よりもスピリチュアルなことに目を向け、自然と愛と平和と自由を愛するヒッピー文化が生まれました。

もちろん、このムーブメントは日本にも飛び火しています。

自然回避のファンションスタイルはなぜか裾が幅広のベルボトムにワケの分からないメッセージが刻まれたTシャツが好まれ、髪は男も女も長く伸ばし、フォークギターを片手に愛だの人生だの、貧乏でもいいから手をつないで生きていこう、僕の髪が肩まで伸びたら結婚しよう、なんて歌っていたのです。 続きを読む 70年代のムーヴメント

ヒッピー文化の発端はベトナム戦争

戦争は国家存亡、民族存亡をかけた武力解決です。

第二次世界大戦下の日本を見れば分かるように、国民一致団結の元、滅私奉公して危機を乗り切ろう、的な国民誘導はどの国でも行われて当たり前のことでした。

もちろん、ベトナム戦争も当初はアメリカにその空気が漂っていました。

共産圏に乗っ取られるベトナムを救うためにアメリカは正義を持って立ち上がった、というアメリカお得意の、世界の警察的発想です。

世界各国のジャーナリストを歓迎、ベトナムにおけるアメリカの活動をつぶさに世界へ発信することでアメリカの建前を守ろうとしました。

しかし、現場ではまったく違う現実がありました。 続きを読む ヒッピー文化の発端はベトナム戦争

ラブ&ピースとクリスタルパワー

開かれた戦争ともいえるベトナム戦争は当初のアメリカの思惑とは異なり、アメリカ国内で厭戦ムードが蔓延します。

そのひとつがヒッピー文化、反体制と平和主義と精神的世界観だったわけですね。

彼らの合言葉はラブ&ピース。

そのサインが、人差し指と中指を広げる形。

したがって今、若い子たちが写真を撮る時に必ず行うポーズの起源は70年代ヒッピー文化までさかのぼり、昭和の匂いどころか当時の世代の恥部みたいなものですから、できればもうちょっと違うオリジナルのポーズをした方が、気恥ずかしくないはずです。 続きを読む ラブ&ピースとクリスタルパワー

スパイラルで登場するニューエイジ思想

ヒッピー文化は80年代の保守的世相に入ると急激に消滅しますが、その残り火は90年代末期にスパイラル現象として新しい形に生まれ変わり、登場します。

いわゆるニューエイジですね。

世紀末思想、とでもいいましょうか。

こちらはまだ新しく記憶に残っている人も多いことでしょう、1999年に人類滅亡を唱えたノストラダムスの予言ですね。

もっともノストラダムスの背景にはキリスト教における千年戦争、つまり神と悪魔の戦いは千年続き、最後に神が勝利して新しい世界がやってくるといったニューエイジ思想が入っているのですが、キリスト教と縁の浅い日本では世紀末思想だけが蔓延しました。 続きを読む スパイラルで登場するニューエイジ思想

クリスタルパワーのミッシングリング

二酸化ケイ素の結晶である石英がラッキーアイテムであるパワーストーンに結びつくのは古代からの民族が呪術の道具として用いられたことを起源としているのはこれでお分かりだと思います。

しかし、石英のなかで無色透明な結晶体である水晶が生命力を活性化させて細胞の再生力、免疫力、体内に蓄積した毒素を排除させて自分の歩むべき道を明確化させる、という効力まで一気に飛躍してしまうのはまったくの謎に包まれています。

まさしくミッシングリング、猿から人へと進化した過程の抜けている部分と同じです。

わずかですが、そのミッシングリングを表す諸説があるので、それらのひとつをご紹介しましょう。 続きを読む クリスタルパワーのミッシングリング

ミッシングリングの謎はレムリア人が握っている

水晶とパワーストーンを結びつけるユニークな説があります。

神智学協会を設立した1人、ブラヴァツキー夫人が1888年に刊行した著書「シークレット・ドクトリン」のなかに、かつて太平洋にはレムリア大陸があり、その大陸で生活していたレムリア人は他の地域のどこよりも文明が進んでいた、という内容が書かれています。

ブラヴァツキー夫人、シークレット・ドクトリンともに神秘学者へ大きな影響を及ぼしており、その後もシークレット・ドクトリンの解説書や流れを汲む書物、研究が行われています。

またニューエイジ思想でもシークレット・ドクトリンの影響が随所に見られ、そのひとつがパワーストーンの水晶に表れています。 続きを読む ミッシングリングの謎はレムリア人が握っている

45億年の地球の歴史

かつて太平洋に存在していたレムリア大陸とレムリア人、胡散臭い話として一笑に付すのは簡単ですが、存在がないという証明ができない以上、信じるか信じないか、というニューエイジ思想の見解になってきます。

そも、現在の人類が登場してきたのは、およそ25万年前の話。

それまでに地球上の生物は何度も全滅しています。

22億年前と7億年前には地球の全球凍結(スノーボールアース)があり、その後に生物の爆発的誕生があったという説は科学的に認められつつありますし、およそ2億5千年前には地球上の大陸がすべてつながったひとつの大きな大陸、パンゲアであった説もプレートテクトニクス理論として認められています。 続きを読む 45億年の地球の歴史

開運印鑑はラッキーアイテムか?

パワーストーンのなかで万能的存在である水晶がラッキーアイテムとなった経緯は以上のようなことなので、他のパワーストーンについても根拠的なものは立証不可能なため、パワーストーンについてはここで終わりにしましょう。

次のラッキーアイテムは印鑑。

印鑑とは書類に押された印影のことで、押す側の面を印章、全体は判子と呼ぶのが正しいのですが、ここでは混在すると分からなくなるので印鑑として統一して解説しましょう。

印鑑がラッキーアイテム、開運グッズとして広まっているのは当然、日本だけです。 続きを読む 開運印鑑はラッキーアイテムか?

開運印鑑はインチキの悪徳商法?

じつは開運印鑑を巡り、印章業界(ようするに印鑑製造業ですね)は真っ二つに割れているといっても過言ではありません。

一方では、印章は芸術品、日本伝統の職人技であり開運などというものはあり得ない、開運印鑑を売るのは悪徳商法である、という主張。

一方では開運印鑑は江戸時代の書物に始まる歴史的価値のある印鑑であり、印相学に基づいた製作を行い、これを使えば運を必ずや引き寄せることができるという主張。

印章はさまざまな書体で彫られ、実印で多く使われるのが篆書体という中国の古代文字で、日本のパスポート表紙に書かれている日本国旅券の書体といえば分かりやすいでしょう。 続きを読む 開運印鑑はインチキの悪徳商法?

開運印鑑の奥深い迷宮

さて、開運印鑑を調べれば調べるほど迷宮が深くなっていくので、簡単に説明しましょう。

印相学という開運印章独特の決まりがあり、それによると円形を8分割、頂点の成功運から時計回りに愛情運、社交運、蓄財運、住居運、家族運、希望運、才能運とあり、名前の画数と印章の接点を印相画数とし、たとえ名前が凶画であったとしても接点の数で吉とし、それぞれの運の部分を太くすることで運気を招く、というもの。

もちろん、こんな数値的な簡単なものではなく、中国古来の九星、五行、方位、さらに易学、気学、さらに姓名学、運命学、印相数霊学までを取り入れ、それらをきちんと学んだ印相の鑑定士が印章を決める、とあります。

なんだか、すごいことになってきました。 続きを読む 開運印鑑の奥深い迷宮