1989年、富士銀行とセゾングループの信販会社クレセゾンは絵画担保ローンを始めます。
これは絵画購入用ともいえる融資で、融資額は絵画流通価格の8割と定められましたが、その流通価格を判断するのは同じセゾングループの西武百貨店という、まさに価格なんてあってないようなもののローンシステムでした。
本来は絵画商やコレクターが利用するローンシステムですが、これに飛びついたのがバブル景気に浮かれる一般消費者。
すでに絵画は投資目的として十分な価値があるという風潮が世の中に蔓延していたので、高騰する土地を持たないサラリーマンを始めとして一般消費者がこのローンを利用します。
しかしコレクションではなく投資目的なので絵画の知識なんてありません。 続きを読む 一般消費者まで走った絵画投資