猫からしてみれば、そんな迷信に巻き込まれて、たまったもんじゃないよ、ということだってあります。
例えば、ボヘミアでは、猫というのは豊穣のシンボルとされていて、穀物畑に猫を埋めれば豊作になる、なんてことで、埋められた猫がたくさんいた、ということです。
人間が思う猫に対する感情、猫を見て、こういうことが起きるかも?と思わせる猫は、やはり神秘的な存在なのでしょう。
猫は非常に多面性があって、動物、という感覚で見ることができない時があります。
飼っている猫に限らず、ノラ猫さんたちもそうです。
じっと見つめられると、思わずたじろいでしまうほど、その目が何か物語っているように、人間は感じてしまうのです。
猫と人間は、非常に古くから一緒に過ごしてきました。
人間の迷信の中に猫が登場するのも、人間と密接な関係にあったのだ、ということが、よく分かってきますよね。
その愛らしいしぐさや、人間にはできない動き。
猫は愛され、注目され、こうした言い伝えなどの対象になってきたのだと思います。