私たちが小さい時には、猫エイズという言葉どころか人間に対してのエイズ、という言葉もありませんでした。
獣医学会で猫に寄生するエイズが発見されたのは、1980年代の半ばだそうです。
決して古い病気ではないと感じられますよね。
見つかったのはアメリカ。
その後、日本、イタリア、フランスなどで続々と猫エイズの猫ちゃんたちが見つかりました。
しかし、ウイルスの遺伝子的研究が進められると、その猫エイズのウイルスは、昔から猫系の動物に感染していたものだ、ということがわかったようなのです。
つまり、古くからあって発見されていなかった、ということですね。
エイズウイルスというのは、実に潜伏期間が長いウイルスです。
猫の場合、発病までに4年から5年という歳月がかかるといいます。
昔の猫は、今の猫とは違い、生活環境などが悪かったこともあり、大体4歳位で亡くなっていたようなので、猫エイズに感染していても、発症する前に亡くなっていた、ということになります。
だから、ウイルス発見が遅くなったのでしょうね。
今はノラ猫ちゃんも結構楽にご飯を摂取できる時代になったので、猫の平均寿命も延びています。
そこで、やっと発見されたのが、猫エイズなのです。