昔から猫は、商売繁盛や幸運がやって来る、と言うことで、ツキを呼ぶ動物としてかわいがられ、それがモチーフとなってきました。
日本には、招き猫と言う独特の文化があり、今では、世界にもその文化が伝わっています。
前足で人を招く、耳の横で、ちょいちょい、こっちにおいでよと招くその姿は愛らしく、その姿を見ては人が集ってくる、と言うことで、招き猫は商売繁盛に欠かせないアイテムとなっていったのです。
元はといえば、養蚕を営む所で、蚕を食べてしまう鼠を駆除する動物と言うことで、猫がかわいがられたことが発祥とも言われ、蚕業が衰退していく中で、商売繁盛の縁起物として認識されていったという歴史も聞きます。
右手を挙げている猫は金運、左手を挙げている猫は人を招く、と言う意味があります。
たまに両手を挙げた欲張りな招き猫がいますが、「お手上げ」と言う意味になるということで、嫌う人もいます。
一般的には、三毛猫の招き猫が多いようですが、白・赤・黒、最近ではピンクなどの招き猫も出てきています。
その色によって、それぞれ、学業向上や交通安全、恋愛成就などもあるようです。