焼き物の町、常滑市には「とこなめ招き猫通り」があり、コンクリート壁からは巨大な「とこにゃん」が訪れる観光客に愛想をふり撒いています。
なぜ、この「とこなめ招き猫通り」ができたか、というと、中部国際空港のセントレアができたので、常滑市でも何かやろうと考えた結果、名鉄常滑駅から、陶磁器会館まで向かう通りのコンクリート壁が素っ気ないので、招き猫を主人公にした通りを作ろう、ということになったそうです。
コンクリート壁に設置された猫の数、なんと39体。
これらを作ったのは常滑市で活躍する陶芸作家39人の作品で、常滑市観光協会が作るマップを見ると、さすがに作家だけあってアバンギャルドな作品が並んでおり、どれも招き猫の面影はまったくありません。
それでも作家たちは作品に招き猫らしく願いが込められており、山田千代子さんの作品は旅行安全、岩本理枝さんの作品は学業成就、富本タケルさんの作品には社運隆昌、村田昭治さんの作品にはボケ封じ、などのご利益テーマがつけられています。
なかには畑中圭介さんの作品、禁酒というユニークな願いも。
ちなみに「とこにゃん」、このコンクリート壁上方に鎮座しているので作品が並んでいる壁ばかり見ていると耳しか見えません。
「とこにゃん」を見るならコンクリート壁反対側の歩道からどうぞ。
…よく見ると、「とこにゃん」の手前に2匹の猫がいて、じっと「とこにゃん」をいつも見つめているんだけれど、これ、ひょっとして本物の猫?