「とこなめ招き猫通り」のとこにゃん

招き猫、別名、丸〆猫は土人形の裏に◯と中に〆の陽刻があることから、このように呼ばれていますが、意味は◯がお金を表し、〆は節約、つまりお金を節約して貯めましょう、という思いが込められています。

この丸〆猫の意味を考えると自性院がご祈祷して授与される招き猫、貯金箱として使えるので、伝統を守っている存在とも言えます。

ともあれ、伏見稲荷の土人形に端を発する招き猫は江戸時代後期に入って大流行、やがて全国へと招き猫が広まっていきます。

現在、陶器の招き猫生産量トップは愛知県の常滑市。

日本六古窯に数えられる由緒正しい焼き物の地ですが、芸術的な作品ばかりでなく日用品も作っており、とくに土管は日本で最初に大量生産を行ったところでもあります。

招き猫はそのひとつ、ということになりますが、さすが常滑焼の地であると思わせるのは「とこなめ招き猫通り」というのがあり、コンクリート壁が続くその通りの入り口には高さ3.2m、幅6.3mという顔と前足だけの巨大な招き猫がコンクリート壁から顔を出していること。

このシンボル、「とこなめ見守り猫【とこにゃん】」とネーミングされています。

ひこにゃん?とこにゃん?なんで猫だと「にゃん」なんだよ!などと無粋なことは言わないように。

猫愛好家が猫を可愛がる時、「にゃん」という顔しているでしょ。

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