歌を思い出したおばあちゃん

今、ご高齢者の施設に、犬や猫などの動物を連れて行って、ご高齢者の方とふれあう、という商売をしている、またボランティアをしている方々がいますよね。

素晴らしいことだと思います。

昔、うちの近所に、もう呆けてしまったおばあちゃんがいて、確かに徘徊するし、夜遅く出て行って、捜索願いが出されたりで本当に大変でした。

その家族の方々も疲れきってしまって、施設に入れようか、でもおばあちゃんが可哀そうだし・・と、結構悩まれていました。

その家の倉庫のそばで、野良猫が子どもを産んだのですよね。

寒い雨の日で、子猫は5匹産まれて、そのうち1匹だけしか助からず、しかも親猫も死んでしまって。

その家の人たちは、動物好きだったので、その猫を家で飼うことにしたのですよ。

おばあちゃんは、猫を飼うようになって、びっくりするくらい表情が変わって、よく面倒を見ていました。

叫び声ばかりで、話もまともにできなくなっていたおばあちゃんが、縁側で子猫を抱きながら、歌を歌うようになったのはそれからです。

叫ぶことも徘徊することもなくなって、それからは本当にかわいいおばあちゃんでした。

子猫がおばあちゃんに与えた癒しのパワーです。

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