猫のコミュニケーションの基本は「適度な距離」。
相手が猫でも人間でも、常にべったり、ということはしない。
僕たちが猫集会をしているところを見たことがあるかな?
少しずつ間隔をあけて、みんなが座っている。
目を合わせるのはケンカを売ってるサインだから、目を合わせないでお互いを観察してるんだ。
でも、あれでちゃんと仲間の存在を認め合っているんだよ。
少し離れて眺めることで、いい関係を保てるんだ。
それは飼い主さんに対しても同じで、甘えたくなった時はいっぱいスリスリするけど、それ以外の時はひとりで過ごしたいのが猫というもの。
飼い主さんは「遊んでくれない!」って不満を言うけど、自分が遊びたくない時は遊ばない。
だって、いつもくっついていたら疲れちゃうでしょ。
少し物足りないくらいの関係の方がいいんだよ。
そして猫はのんびり生きるのが好きな生き物。
必要のない戦いはしたくない。
適度な距離を保つのは、そのための知恵でもあるんだ。
くっつき過ぎず、争いもせず、マイライフを楽しむニャンコ流スローライフは気楽で楽しいんだ。
でも、本当に大切なものを守るためなら傷だらけになって戦うこともあるよ。
たとえば、自分のなわばりや家族を守るための戦いや、恋の季節のケンカ。
何が本当に大切なのかよく考えて、それは徹底的に守り抜くんだ。