僕たち猫にはたくさんの種類があって、そのなかにも血統証を持っている猫と持っていない猫がいる。
そういうのを気にする人間もいるけれど、僕たちにとってはどうでもいいことなんだ。
きれいな毛並みの猫がいればカッコいいなとは思うけれど、だからといってそうじゃない猫を差別することなんでない。
雑種だから猫集会に参加できないなんてことも、もちろんないよ。
猫にとって大事なのは、相手が自分に敵意をもっていないかどうか、仲良くやっていけそうかどうかということ。
それさえクリアすれば、あとのことは大した問題じゃない。
それがコンテストのチャンピオンでも、流れ者の雑種君でもみんな仲間。
だから人間さんたちも、あまり血統で僕たちを区別しないでほしいな。
血統のいい猫も、そうじゃない猫も同じ猫。
同じように狩りはできるし、かわいくゴロゴロもするよ。
そして、どんな猫もみんな、人間と仲良くしたいと思っているんだ。
血統のいい猫ばかりが大切にされると、さみしい思いをする猫たちがいる。
「どうせ雑種だから」「模様がかわいくないから」そういう理由で捨てられてしまう仲間たちを見ると、悲しくなるよ。
世界中の猫たちがみんな、幸せに暮らせることが僕の願い。
だから、人間さんたちも、それに応えてくれたら嬉しいな。