『借りてきた猫』という言葉があります。
『いつもは我が物顔でいるのに、よそから連れてきた猫のように大人しい』という意味で使われます。
ねずみを捕るために猫を貸したのだが、貸した家では大人しくなってしまい、ねずみを捕れなかった、ということから出来たことわざだと言われています。
猫はテリトリー意識が強い生き物ですが、一歩そこから出ると、途端に不安になります。
自分のテリトリーでは我が物顔で歩いていますが、外の世界ではなかなかそうもいきません。
その土地に慣れるまで、じっとしたり、物陰に隠れて様子をうかがいます。
ねずみを捕獲するために猫を船に乗せていったりと、昔から活躍していました。
しかし、テリトリーの外ではなかなかその力を発揮できないがために、特に猫の貸し借りなどは行われなかったようです。
個人的には大人しくて構わないので、癒されたいがために借りたいです。