猫の目は前述したように、人間の目のような白目(眼球結膜)の部分がほとんどなく、虹彩と瞳孔だけが見えている状態で、瞳孔の大きさを調整するのが虹彩の役割です。
猫の目の瞳孔は人間のように丸く大小するのではなく、縦に細長く開閉します。
明るいところでは線状になり、暗いところでは円状になりますが、縦に開閉する長円瞳孔の方が早く、しかも大きく開くことができるメリットを持っています。
だから一瞬の光の違いで目の瞳孔が変わるわけですね。
猫の瞳孔は丸い方がかわいく見えるらしく、猫をデフォルメした画像は必ず瞳孔が開いていますが、この表情を写真で撮る時はストロボを点灯させるとその光で瞳孔を閉じてしまうため、照明だけで撮ることがコツです。
当然、写真は暗くなり、シャッタースピードが遅くなるので猫の動きによってはブレた画像になることもあるでしょう。
デジカメで撮影する場合はシャッタースピードやISO感度を高めることでストロボを点灯せずに写すことができます。
スマホで撮影する場合は自動露出なのでマニュアル調整ができませんから、LED照明を用意、猫の目を避けるようにして照明を当てれば、瞳孔が開いた写真を撮ることができます。
瞳孔が開いた可愛い愛猫の写真を撮ってあげましょう。