猫が妖怪になりやすいのは夜行性であることに加え、光の具合によって瞳孔が一瞬のうちに大きさを変えてまったく別の表情になることも理由のひとつでしょう。
「猫の目にのように」天気が変わる、といえば、さっきまで雨だったのに急に晴天になった、というように猫の目のたとえは目まぐるしく状況が変わる時に用いられます。
猫の目は人間の目のように白目部分がなく、瞳孔の回りはすべて虹彩で、この虹彩の色が目の色になります。
もちろん人間にも虹彩はあり、瞳孔の周囲の部分が虹彩となりますが、目全体に広がっているわけではありません。
ちょっと古い映画ですが「ブレードランナー」ではレプリカント(アンドロイドのことですね)を識別するために虹彩認識を用いていました。
特殊な質問をすると虹彩が変化するようにプログラムされており、それを識別方法としていたわけですね。
現在、虹彩識別は実用化されており、韓国製の携帯電話にも取り入られているほど普及しています。
指紋と同じく虹彩には本人特有の情報があり、他人との誤認性が極端に低い上に、指紋に比べて損傷率が低く、コンタクトレンズをしたままでも確認できるメリットを持ちます。
…猫の目の話でしたね。
改めて次項で紹介しましょう。